とうとう真夏が到来し、うだるような暑さ、湿度で寝苦しい夜が続きます。あまりにも暑い夜に就寝時は扇風機を使うという方も多いでしょう。しかし扇風機もつけっぱなしにするのは健康によくありません。人間の体は疲労回復のため睡眠中に代謝が活発になって体温を下げようとするのですが、その際に扇風機の風に当たると必要以上に体が冷えてしまうのです。睡眠中の体を外部から冷やす風に当たり続けるというのは体によくないのです。また風が継続的に当たり続けると体の水分を通常よりも早く蒸発させて、水分不足を引き起こす可能性も高まります。睡眠中は急激な体温低下と過度な水分の蒸発を避けるため、風が体に直接当たらないように工夫することが大切です。そのためには体に直接風を当てないためにも、扇風機は必ず首振りで使うこと。タイマー機能のある扇風機であれば、必ずタイマーをセットし、一定時間内で扇風機が停まるようにすること。扇風機が体に近すぎると体温が低下しやすくなってしまうので、できれば1メートル以上は体から距離をおいて利用することが大事です。また扇風機を体に向けず利用し、部屋の空気をかき混ぜるようにして使うことも、寝苦しい夜を快適に過ごすための方法になります。
寝室で今まで扇風機をおやすみ機能にして首振りで夜中つけて寝ていました。寝室は寝るときだけ使用する部屋なので、エアコンはなくてもいいかと思っていました。またエアコンはかけたまま寝ると体が冷えるので、エアコンは使いたくないとも思っていました。しかし熱帯夜には熱中症のリスクがありますし、整体師が扇風機はエアコンより危険と言われていました。ですから今までがまんしていた寝室のエアコンを今年は購入しようと検討を始めました。
寝室のエアコン
エアコンには壁掛け、窓用、床置きの3種類があります。壁掛けは壁に掛けて使う、もっとも一般的なタイプです。室内機と室外機がセットで、壁の配管穴を通じてそれぞれの機器をつないで使用します。窓用は窓に設置するタイプのエアコンで、室外機が不要です。低価格な製品が多く、自分で設置できるので、限られた予算でエアコンを導入したい方に向いています。窓用エアコンはエアコン本体とコンプレッサーが一体となっています。これは通常の壁付けエアコンに例えると、室外機が窓に付いているようなものです。壁付けエアコンは窓とは離れた場所に置けるので運転音が気にならずに済みます。コンプレッサーが窓に付く窓用エアコンの運転音は結構でかいです。床置きは室内機を床に設置するタイプで、コンパクトでスリムな形状がポイント。室内機の位置が低くなるので、人がいる場所に効率よく空気を送ることができます。床置きエアコンはコンプレッサーを室外機としてセパレート型にしています。壁掛けエアコンのように室内に管を巡らせる印象がないので、室外機がなくて一体型であると思われる方がいるのかもしれません。しかし配管は壁を這わせることなく、室内機から床または壁を通じて室外機につなげます。床置き型の冷房機には冷風機と呼ばれる小型の冷風を送る機器があります。ただし冷風機は風が当たる場所は冷えますが、反対側には熱い風が吹きます。以上からやはり壁付けエアコンしかないと思いました。
リビングルームに比べて使用頻度の低い寝室の面積は6~8畳程度が中心と言われています。寝室にエアコンを設置する場合、上位機種に搭載されている付加機能を省いた、お手ごろ価格の普及機種が向いています。同一メーカーで適用面積が同じ製品同士なのに、価格差がとても大きいものがあります。価格が異なる理由の1つは省エネ性能の差です。もう1つの理由が搭載する機能の数です。上位機種は、利便性が高い機能や快適に過ごすための機能が充実していますが、普及機種には搭載されない傾向にあります。上位機種は電気代が安く、快適で便利な機能が多いと言えます。
寝室に適したエアコンの選び方を検討していきたいと思います。エアコンの購入の際にまずは寝室の広さと適用畳数で見極める必要があります。部屋の広さだけでなく、木造とRC(鉄筋コンクリート)でも対応畳数が異なるので、家の構造に合わせて選ぶことが大切です。次にエアコンの運転音が大きいと睡眠を妨げになるので注意が必要です。静音性は商品紹介ページや取扱説明書に運転音dB(デシベル)という単位で表記されており、50~70dBが一般的です。ただし自動運転やパワフルモードの場合は稼働音が大きくなることがあるので、静音性を重視するには対応畳数をひとつ上げるのがおすすめです。更にルーバーの形状も確認が必要です。クーラーを使用する際は結露が発生することがあります。本体とルーバーに隙間があると隙間から水滴が垂れたり、フラップが複数あると結露ができやすいので注意が必要です。エアコンを選ぶ際はルーバーの隙間やフラップの枚数を確認して結露が起きにくいものを選ぶことが大切です。また上位モデルのエアコンは結露対策がされていますが、安いモデルは結露対策がされていないものもあるので注意が必要です。
最近のエアコンはさまざまな機能が付いていますが、夏の本当に暑い短い期間だけ稼働させるつもりであれば必要最低限の機能に絞ってもいいかと思います。冬のエアコンは乾燥を引き起こすので使うつもりはありません。今使用している乾燥をさせないオイルヒーターが暖房機としてはベストだと思っています。冷房専用も検討しましたがあまり機種が出ていないので早々にあきらめました。価格を押し上げる自動清掃機能を含む空気洗浄機能や省エネ機能は不要かと思います。しかしどうしても必要と思う機能が温度調節のためのセンサーです。就寝するときにエアコンを使用する場合、寝につくときは快適でも、夜中にエアコンが効きすぎて寒くなることがあるかと思います。温度調節のためのセンサーは、人体や家具の表面温度を感知してくれるのが特徴です。室内の温度や湿度、風向きや風量を細かく制御し人体を避けて風を出してくれる仕組みです。室内の環境に応じてすべて自動で行ってくれるので、より快適に過ごすことができるのがポイントです。
そして最終的に選んだエアコンはシャープです。まずシャープのエアコンはルーバーが1枚タイプで風が上向きになり、結露がしずらいことは大きなポイントです。高濃度プラズマクラスターで空気をキレイにしてくれるので、冷暖房を使わない季節にもプラズマクラスター単独運転の価値があります。熱交換器についた汚れを落とす親水性コードであれば、自動清掃機能がなくても安心です。人感センサーなど高機能でなくても、シャワー気流で体に直接あたる風を抑えるので就寝時に冷えすぎません。10万円以上の高機能エアコンを購入しなくてもこれで十分だと思います。
寝室のエアコンまとめ
寝室のエアコンは真夏だけ使用する前提であれば、お手頃価格の普及機種で十分です。エアコンの高度な空気洗浄機能や省エネ機能は不要ですが、静音性がよく、結露しない1枚ルーバーで就寝中に冷えすぎないように風が直接あたらないものを選びたい。