廊下は安全な幅と床、照明は人感センサー、バリアフリーも考えて!

基本的に廊下はない方がその分各部屋を大きくできるのでいいのですが、どうしても廊下にせざるを得ない間取りになった場合の話です。ですから廊下はまっすぐで短いに越したことはありません。絶対にジグザクの廊下は疲れるのでやめましょう。また廊下は安全に歩行できることを第一に考えて設計していくことが大切です。

廊下の幅

廊下はどのくらいの幅が必要なのでしょうか。将来車いすを使用する場合には廊下幅は当然広くしなければなりません。車いすの幅は700mmです。そうすると廊下は850mm以上、さらに曲がり角のある場合は、回転幅を考慮して、900mm以上確保する必要があるようです。ちなみに車いすの回転には1500mm以上が必要です。また廊下の幅を十分とれる場合には、両面を壁だけにしておくのはもったないので、収納や本棚を壁全面に張り付けてみてはどうでしょうか。その空間があることによって反対側の部屋の防音効果も格段に上がり一石二鳥です。


廊下の床材

廊下の底仕上げの条件としては、①滑りにくいこと、②強度・耐久性があること、③歩行感覚がよいこと、④吸音・遮音性があること、⑤汚れにくく掃除しやすいことなどがあげられます。やはりそう考えると無垢の板が一番いいと思います。

廊下の照明

照明は歩く幅の中央につけます。一方の壁に収納をつけた時は照明は収納の前面ともう一方の壁の真ん中になるようにつけましょう。建築士が深く考えずに、両壁の中央につける可能性が多々あり、歩く時の左右の明るさのバランスが違ってしまいます。スイッチは床上1m前後のところに設置しましょう。その理由は通常120cm~140cmのところにつけますが、単純に手を上げる高さが少しでも低い方が楽であり、当然お年寄りや車いすの方にとっても楽です。また小さい子供でも手が届きます。もっと楽なのは人感センサー付きの照明にすることです。これならスイッチは要りません。深夜トイレに行くときにも、スイッチを探す必要がなく便利です。

廊下のコンセント

廊下のコンセントは多くの家で床上20cmくらいのところに付いています。しかしほとんど100%の確率で、掃除機のためにあるようなものです。掃除機をかけるときは、あっちこっち移動するので、腰を曲げずに差し込むことのできる高さ1mくらいに付けると便利のようです。

廊下のバリアフリー

廊下から部屋へ踏み込むところでは、ドアや引き戸の納まりの関係から敷居などの段差を設けるのが一般的ですが、安全面から言えば段差につまずくケースが多く、また車いすなどの出入りも考えると、できるだけ段差をなくすような構成の仕方を検討したいものです。また手すりもあると高齢者は助かります。適切な高さは体重を乗せることができる高さです。低すぎると腰を曲げることになるので、体重を乗せられません。高さの目安は、骨盤あるいは手首の高さです。このあたりだと、腰を曲げずに体重を乗せることができます。家族に背が違う人がいる場合は、高い人に合わせましょう。低い場合、体重を乗せにくいのですが、高い分には乗せられるからです。その手すりですが、既製品の場合、直径3.3cm前後のものと4.4cm前後のものがあります。太い方が丈夫そうに感じますが、必ず細い方にしましょう。理由は、太い手すりだと持ったときに指がはいる壁との隙間が狭くなり、指の甲が壁にすってけがをしやすくなるからです。

廊下のまとめ

廊下は安全第一で幅は広め、滑りにくい床、照明は中央に人感センサー、バリアフリーも考えておくことが大切です。具体的には幅は850mm以上、床は無垢の板、照明のスイッチやコンセントは高さ1mくらいが便利です。敷居の段差はなくし、手すりもつけておくと助かります。

参考:成美堂出版 安らぐ家は「間取り」で決まる
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