照明計画ができれば配線プランは業者任せでいいと思います。照明器具の種類と設置場所、光の点滅や調光できるスイッチ類の取り付け位置などを、適切なものにしないといけません。照明計画を立てる際には、平面図にもとづいてどんな照明方法を採用するのか、どんな照明器具を取り付けるのかなどをスペースごとに決めておき、それにマッチするような形で配線プランを練る必要があります。照明器具選びと配線プランは、ワンセットとして住まいのプランニングの段階でしっかりと計画することが必要です。
部屋の広さや雰囲気。照明の目的によってどのような構成にするかも重要なチェックポイントになります。まず部屋の広さと照明計画との関係では、広さに合わせた明るさを確保する必要があります。次に光の演出を一室多灯照明で実現する必要があります。そのためには照明器具の光の放ち方や光源の性質などを理解した上で、器具の設置場所などを決めていく必要があります。それは、とりもなおさず配線プランと連動した形で対応しないといけません。
照明の一室多灯照明
照明の照らし方には大きく二つの方法があります。一つは直接照明といわれるもので、光を直接、対象物に照射する方法です。もう一つは間接照明で、壁や天井などにいったん光を当て、そこからの反射で部屋を照らすというものです。反射する光で照明することになりますからソフトな光になり、部屋のムードづくりには欠かせない照明方法です。
- 全般拡散照明:半透明のカバーごしの光を全方向に広げる方式。
- 直接照明:光を直接対象物に当てる照明。光の効果が高く物をはっきりと際立たせるが、強い影が生じる。
- 半直接照明:直接照明のようにじかに当てる光とセードごしに柔らかく広がる光を利用した照明。セードには半透明の素材が使われる。
- 半間接照明:壁や天井に反射させた光とセードごしの光を組み合わせた方式。
- 間接照明:光を壁や天井に当てて反射させてから部屋をソフトに照らす方式。
照明の構成の仕方には、直接、間接照明といった照らし方の違いによる方法の他に、全体照明と部分照明といった器具の特性による方法もあります。全体は部屋をまんべんに照らすことで、部分照明は局部的に照らす方法です。全体と部分をうまく組み合わせることによって、照明の演出に幅を持たせることができます。
一室多灯照明というのは、光の照らし方による照明の演出や全体と部分の照明の演出などもミックスさせるような形で、トータル的に光の演出効果を高める手法です。
照明のまとめ
照明の照らし方の種類を理解し、プランニングの早い段階で配線プランとセットで計画する必要があります。全拡散照明、直接照明、間接照明と全体照明と部分照明など、これらをミックスした形の一室多灯照明でトータル的に光の演出効果を高めることが必要です。
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