羽毛の掛け布団を探しているときに、化繊の掛け布団も暖かいということで、価格も安いので興味を持ちました。暖かいという宣伝もあり、開発も大企業がやっているのでその面では安心できるので、一度調べてみることにしました。化繊の掛け布団は動物アレルギーやにおいなど、羽毛が苦手な方には安心です。羽毛アレルギーやダニアレルゲンのダニの増殖の原因は羽毛に含まれる動物タンパクであると言われています。化繊であれば羽毛を一切使用していないので、羽毛アレルギーやにおいの心配はありません。そこで化繊の掛け布団で今よく宣伝されている帝人のエクストラダウン、3Mのシンサレート、そして地元のエアウィーヴを検討してみることにしました。エクストラダウンとシンサレートは素材名で完成品はいろいろなところから販売されているようです。エアウィーヴは完成品で側地も入っています。それぞれの広告等に記載されているそれぞれの特徴をまとめて検討材料にしました。この記事はあくまで主観で書いているので、内容については確認ください。実際には既に高価な羽毛の掛け布団を買ってしまいましたので、予備という扱いなら買うことも可能かと思っています。
化繊の掛け布団
エクストラダウン
エクストラダウンは株式会社ナイスディが帝人株式会社の協力をもと開発した新素材です。エクストラダウン掛け布団は暖かさと機能性・快適性を追求したハイテク掛け布団です。エクストラダウンは羽毛独特の構造を研究し、太さの異なるスパイラル状のポリエステル繊維と新素材マイクロファイバー繊維でブレンドしたあたたかさと弾力性にくわえて、抗菌・防臭をもつ快適素材です。繊維同士がからみにくく、ふんわりと空気を含み、高い保温力を実現しました。中が空洞になっている中空ポリエステルを使用しているので、ふわっと軽いのにボリュームがたっぷりです。また羽根の芯が含まれていないので、羽毛布団にありがちなチクチクした感じがなく、柔らかな手触りとなっています。エクストラダウンの中綿は抗菌防臭加工済でいつでも清潔で、家庭で洗濯も可能なので安心して快適に使用できます。また羽毛を使用していないので、動物アレルギーなどにはなりません。
シンサレート
3Mが開発したシンサレート高機能中綿素材(ウルトラ)は、薄さと暖かさの両立を実現したベストバランスの断熱素材です。スキーウエア、防寒コートのみならず、ソフトで指の動きを妨げないめ、手袋等の用途にも適します。繊維間にできるだけ多くの空気を含むことが高い保温性、断熱性をもたらします。複雑に絡み合う繊維構造のシンサレートは、大量の空気を閉じ込め、暖かい空気を逃しません。シンサレート素材は羽毛のような独特のニオイがありません。布団をたたむ時など埃が出にくいので、アレルギー体質の方や、小さなお子さまでも安心です。
エアウィーヴ
エアウィーヴ ハイパーダウンはエアウィーヴの睡眠へのこだわりを詰め込んだ、新しい機能性かけ布団です。これまでの合成繊維かけ布団には見られなかった極細繊維で、空気をしっかり抱え込み、優れた保温性を発揮します。天然の羽毛にも匹敵する保温性を持ち、さらに吸湿発熱性によって羽毛布団と同等以上の暖かさを実現しました。また生地にはリング状キルトを採用し、熱が逃げやすい縫い合わせ部分を最小限にしたため暖かさを逃しません。ドレープ性に富んでいるので身体のフォルムに沿い、寝返りをうっても隙間ができにくく、暖かい空気を逃しません。 一晩中快適な睡眠ができます。エアウィーヴハイパーダウンは天然羽毛並みの軽さを実現した合成繊維です。軽いので、寝返りを妨げません。機能性繊維ハイパーダウンは抗菌防臭・消臭機能を備えているので、いつも清潔で快適、安心です。さらにアレルギーの心配も少なく、品質も安定しています。また側地の綿サテン生地には100番手の極細糸を使用したうえ、特殊柔軟処理を施しているため、肌触りも滑らかです。
以上が化繊の代表的な掛け布団及び素材ですが、羽毛の掛け布団に比べてどうなのかという話です。検討する前に注意しておきたいこととして、これらの化繊の掛け布団が羽毛の掛け布団より暖かいという宣伝文句が出てきます。これはあくまで素材の同じ厚さで比較した場合においてという話であって、完成品の掛け布団としての話ではないようです。ですから羽毛の掛け布団より暖かいことを期待して購入すると、思ったより暖かくなかったと感じることがあるので注意が必要です。羽毛の掛け布団は体温で温められた空気を羽毛がつかまえ、温まりすぎた場合はその熱気を逃がすという温度の自動調節機能を持っています。またその際に放湿もおこなうため、適度な暖かさと同時に快適さも保ってくれます。化繊の掛け布団には羽毛の掛け布団のような温度調節機能や放湿性はありません。冬に暖かく使うことはできても、春先など寒さがゆるむ時期になると、暑いと感じる場合があります。快適に使える期間が長いのは羽毛の掛け布団です。また化繊の掛け布団は汗を吸わない素材なので、身体の熱が布団にこもり非常にムレ感を感じます。寝床内がムレると寝返りも多くなり目が覚めたり快眠ができません。最後に羽毛の掛け布団の手入れは決して難しくはありませんが、クリーニングや洗濯が羽毛にダメージを与える可能性があるため、お手入れする際はそれなりに気を使う必要があります。それに対して化繊の掛け布団は家庭の洗濯機(10kg以上)でも手軽に洗え、ほこりも出にくく、清潔に使えます。また羽毛は獣毛ですので、匂いが気になる場合もあります。ここまで見てくるとやはり羽毛の掛け布団に軍配は上がると思いますが、コストパフォーマンスで見た場合には決して化繊の掛け布団にも価値が大いにあるように思います。
化繊の掛け布団まとめ
化繊の掛け布団の帝人のエクストラダウン、3Mのシンサレート、エアウィーヴを検討しました。羽毛の掛け布団に軍配は上がると思いますが、コストパフォーマンスで見た場合には決して化繊の掛け布団にも価値が大いにあるように思います。