ログハウスのログ壁に塗る自然塗料は柿渋とU-OILの併用と塗り方

ログハウスのログ壁に塗る自然塗料について、いろいろ検討してきました。外国製、特にドイツの自然塗料ですが、性能はいいと評判ですが、溶剤に化学物質が含まれているということでNG。しかし他にないときの選択肢としては残ります。そして国産の株式会社シオンが開発したU-OIL、耐候性は確かに優れているのですが、それだけではという思いがあります。また日本の伝統塗料として柿渋と拭き漆、柿渋はいいかなと思いますが、拭き漆は外装にどうか正直よくわかりません。最終的にU-OILと柿渋の併用という結論にたどり着きましたが、併用していいものかどうかよくわかりません。そこで専門家に問い合わせたところ、両方とも含浸タイプなので併用可能ですが、下地に柿渋にすればより二つの効果が上がるとのことでした。このアドバイスに沿って進めようと思っています。また塗装の時期ですが、湿気の多い梅雨の時期や冬の寒い時期など、乾燥が遅くなる時期は避けたほうがよさそうです。


ログハウスのログ壁に柿渋

柿渋は自然塗料である以上は耐久性・耐候性に劣ります。ですから耐久性を増すために、顔料ベンガラを混ぜ(ベンガラ1:柿渋6~7)、1~2年を目安に重ね塗りをします。またにおいが気になると思うので、精製済みの無臭柿渋を使用します。用意するものは、刷毛、ゴム手袋、汲み置いた水道水(薄め液)、十分な量のウエス(ぼろきれ)、新聞紙(作業時に下に敷く)、サンドペーパー(300番以上)などです。柿渋の施工手順は、

  • 下地をつくる:木地の場合、まずは布などできれいに拭いて、表面の汚れを落とし、細かいサンドペーパーで磨きます。表面に木粉が残らないように、ウエスなどで再度拭きます。出来上がりに塗りむらが残らないように、下地をしっかりつくることです。
  • 下準備:柿渋を塗らない場所や釘には、マスキングテープやビニールなどで養生しておきます。(柿渋は釘などの鉄に反応すると黒くなるので、釘もマスキングしたほうが無難です)
  • 柿渋を薄める:柿渋の粘度が高いと堅くて塗りにくいです。その場合は、柿渋と水を1対1の割合を目安に薄めます。原液のままでも塗れますが、水で薄めた柿渋を重ね塗りしたほうが、むらのない美しい仕上がりになります。
  • 塗布:刷毛やウエスで、木目にそって一定方向に塗ります。その際に、気泡や塗りむらはウエスで拭き取ります。
  • 重ね塗り:しっかり乾かしてから同じ工程を行います。素人が行うのであれば、一度にたっぷりと塗るよりも、薄く塗っては乾かすことを繰り返しすほうが上手にできます。

ログハウスのログ壁にU-OIL

U-OILは耐候性が4年は大丈夫と言われますが、念のために2~3年間隔で、色が薄くなる前に再塗装するほうがいいようです。塗装回数は1回塗りでも可能ですが、2回塗りのほうがメンテナンス後の耐候性が高くなります。塗装方法は塗りっぱなしがおすすめのようです。そのほうがメンテナンス後の耐候性が高くなります。再塗装の際に、表面の土・泥・埃などの汚れを取り除いた後、完全に乾いた状態で行うことが必要です。

ログハウスのログ壁の塗装注意点

塗装面の乾燥の過程で、自然塗料に含まれる植物油中の成分が化学反応を起こし、原料には本来含まれていないホルムアルデヒドが発生し、微量ながら空気中に飛散します。室内の場合、厚生労働省の定める基準を下回ったとしても、塗装後の4~5日間くらいは換気を徹底することが必要です。また自然塗料は、塗料に含まれる植物油が空気中の酸素を吸収し、酸化反応することで乾燥します。その乾燥する過程で発生するわずかな酸化反応熱が発火を起こす危険性があります。特に、塗料の拭き取りで使ったウエスの自然発火の事故には注意が必要です。気温の高い夏場であったり、使用後のウエスが丸めたままであったりなど、諸条件が整うと発火する危険性が高くなります。塗料を塗った後のウエスは、必ず金属製のバケツなどに入れて十分な量の水に浸し、一昼夜おいた後に燃えるごみとして処分します。

ログハウスのログ壁の塗装まとめ

ログハウスのログ壁に塗る自然塗料は柿渋とU-OILの併用がいいとの結論に達しました。柿渋を先に塗り、U-OILを後で塗装します。施工は下地をしっかりつくって、マスキングなどをして、むらができないように重ね塗りします。ホルムアルデヒドの発生や発火には注意が必要です。

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