サッカー日本代表女子-なでしこジャパンの国際親善大会「シービリーブスカップ」は初戦のアメリカに2-2で引き分け。ブラジルに3-1で勝利。最後のイングランド戦は0-3で完敗に終わりました。後半は主力の熊谷や中島などが体調不良で苦しい戦いを強いられましたが、優勝はできなかったことは反省材料として今後につなげることが大事だと思います。まだまだ実力的には6月のワールドカップで優勝できるところまでは到達できていないということだと思います。
なでしこジャパン|シービリーブスカップ
なでしこジャパン|ブラジル戦
なでしこジャパンのブラジル戦は大幅にメンバーを入れ替えました。GKは代わりがいないので、山根です。DFは左からベテラン有吉、そして新しく大賀、南、宮川の布陣です。ボランチは宇津木と阪口、2列目が中島と池尻、2トップは横山と籾木です。前半の終了間際に中島からのパスを籾木が見事なループシュートを決めました。籾木はアメリカ戦に続いての得点です。技術と決定力はたいしたものだと思います。そして後半にブラジルにミドルシュートを放り込まれます。海外経験の長い宇津木が言っていた寄せの甘さによる失点でした。なでしこジャパンのDF陣に体を張って止めるという意識が弱い気がします。6月のワールドカップまでにはこの点を徹底的に修正して欲しいと思います。同点に追いつかれてすかさず高倉監督が動きます。守りに鮫島と杉田、攻撃に長谷川、小林と遠藤です。その小林が籾木のセンターリングからヘディングでゴールです。小林のヘディングはフリーだったので当然でもありますが、やはりここも籾木のピンポイントのセンターリングが光りました。そして最後は長谷川の個人技でのシュートで締めくくりました。劣勢になった時の高倉監督のベンチワークを森安監督に見習わせたいものです。ブラジルは格下でもあったのですが、アメリカ戦に続いて長谷川と籾木で勝った試合だと思います。攻撃陣はこの2人にFWの横山と今回は招集されなかった岩渕が働いてくれれば、強豪国の争いにも十分戦えるような気がします。
なでしこジャパン|イングランド戦
なでしこジャパンは体調不良者が相次ぎ、残り少ない戦力で戦わざるを得ませんでした。GKは山根、DFは左から鮫島、大賀、清水、南です。清水がCBというのは、可能性を感じます。ボランチは阪口と杉田、2列目は長谷川と松原、2トップは池尻と遠藤です。前半に勝敗が決しました。あいかわらずの寄せの甘さと不徹底なクリアでした。熊谷や市橋などの体が張れて、徹底したクリアができる主力がいなかった点もあるかと思いますが、彼女らに続く選手のレベル差が少し気になります。高倉監督も後半に横山や籾木を投入しますが得点なく完敗でした。イングランドは強かったと思います。スピードやパンチ力で日本は圧倒されていました。攻めも守りもこれがFIFAランク4位の実力だと思います。しかし後半攻撃陣の主力級でも得点が入らなかったことは、6月のワールドカップに向けてかなりの厳しい状況だと思います。なでしこジャパンに余程の実力向上がないと勝ち進むのは難しいと思います。しかしがんばって欲しいと思います。
なでしこジャパンまとめ
サッカー日本代表女子-なでしこジャパンの国際親善大会「シービリーブスカップ」で優勝できませんでした。なでしこジャパンと世界の強豪とに差があると感じざるを得ませんでした。主力メンバーの個の力向上と控え組の底上げが急務だと思います。6月までの奮起を期待します。