太陽光発電②のパネルで屋根置き型と屋根一体型でどちらがいいか?

太陽光発電を屋根につけるかどうかは迷うところです。ポイントは3つあると思います。一つは太陽光発電で環境保全に貢献するという意義です。地球は確実に温暖化に向かっています。これを食い止めるために一人一人の行動が必要です。二つ目は太陽光発電の採算性です。太陽光発電の導入費用が売電と自家消費で元が取れるかと言う問題です。そして三つめは太陽光発電が家に与えるダメージや見栄えの問題です。社会貢献についてはやるべきとの方向が明確です。採算性についても固定価格価格買取制度が設置者の回収を補償する制度である以上は問題ありません。残るは最後の家に与えるダメージの問題です。まず太陽光パネルの種類の違いから見ていきたいと思います。



太陽光発電のパネル

太陽光発電は屋根置き型と屋根一体型に分かれます。屋根置き型は、従来の住まいの屋根にパネル専用の架台を置き、そこに太陽光パネルを乗せる方法です。既存の住まいで太陽光発電システムを考えるなら、基本的にこの方法を選択することになります。一方の屋根一体型は、太陽光発電システムに欠かせない太陽電池を屋根材の中に組み込み、屋根自体がパネルとなります。屋根置き型なら低価格かつ効率性がよくメンテナンスも容易です。屋根置き型の大きなメリットの1つが、コストの安さです。一般的なパネルを使用するため一体型と比べると安価で済み、架台を含めたトータルの費用も一体型の太陽光パネルよりはかかりません。新築の際に屋根置き型を選ぶと、建物の一部とは見なされませんから、課税の対象にもなりません。そうした点でも低コストで済むと言えます。また屋根置き型は発電の効率性でも優れています。太陽光発電は高温になると発電効率が落ちるのですが、屋根置き型は屋根とパネルの間の隙間から熱を逃がすため、発電効率の低下をある程度防ぐことが可能です。さらにパネルが独立しているためメンテナンスが容易であり、仮に交換するとしても一体型ほどの手間はかかりません。そうした使い勝手の良さという点も見逃せません。

屋根の見た目や負担を考えるなら屋根一体型です。屋根一体型の大きなメリットは、何と言っても見た目の美しさにあります。屋根に架台を置き、そこにパネルを設置する屋根置き型では、家全体の見た目のバランスが狂い、デザインが崩れるという可能性が出てきます。しかし、屋根一体型ならもとから家のデザインの中に組み込むことができますし、近年では従来の屋根より美しいパネルもあるほどです。また、屋根一体型で見逃せないのが屋根そのものへの負担が軽いということでしょう。屋根置き型の場合、屋根の上に架台と太陽光パネルを置くことが欠かせないため、少なからず屋根への負担が生じます。短時間の設置ならともかく、何年、何十年も設置し続けるとなれば、その負担は軽くありません。また、屋根一体型なら架台を設置する工事で屋根を傷つけるという心配もありませんから、設置時から使用時まで、住まいに優しい方法となります。工事という点では、工期の短縮も見込める点も大きなメリットです。ただ何らかの不具合が生じた場合、屋根と一体であることで交換がしにくい、パネルそのものが高価であるなど、注意したい点もあります。さらに建物と一体であるため、固定資産税の対象となります。

太陽光パネルの設置を考えた場合、経済性や効率性を考えると屋根置き型、デザインの良さを考えるなら屋根一体型が良いということになります。ただ太陽光パネルも寿命があるはずです。償却が終わってある程度経ったら、取替の必要性も出てくると思います。そうすると屋根一体型の場合は屋根の全面取替でかなりの工事になります。元々屋根については瓦にしてメンテナンスフリーを目指していました。それが太陽光パネルの問題で断念しないといけなくなります。屋根置き型であれば、メンテナンスフリーの瓦はそのままに、太陽光パネルだけ交換すれば済みます。そう考えてくると屋根置き型を選択する方がいいという結論になってきます。屋根置き型は確かに屋根のすっきり感はなくなりますが、社会貢献の証にはなると思います。

太陽光発電のパネルまとめ

太陽光発電の太陽光パネルの種類には屋根置き型と屋根一体型があります。経済性や効率性を考えると屋根置き型、デザインの良さを考えるなら屋根一体型が良いということになります。屋根置き型の一番良いのは古くなればメンテナンスフリーの瓦の上での交換だけで済むことです。

家の外側 他の記事

家づくりの目次はこちら

子供の安全に意識の高い父母の方々に人気があり、選ばれ続けている安心安全な食品・日用品を紹介します。→こちら

-
-

PAGE TOP