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掛け布団の羽毛布団はダウン、側生地、キルトの高水準のバランス!

今年は寒い冬になりそうです。家庭の寝具について敷布団や枕についてかなり検討して買いそろえてきましたが、掛け布団についてあまり考えておりませんでした。とりあえずは羽毛の掛け布団を昔から愛用していたので十分と思っていました。しかしよく考えて見ると、子供の掛け布団が羽毛ではあるけれど薄くてもう少し厚めのがいいかなと思うようになりました。また重ね掛け布団する2枚目の掛け布団が非常用のポリエステル素材の安物だったのでもう少しいいものをと思い始めたのが掛け布団を検討するきっかけになりました。いずれにしても人生の約3分の1にもあたる眠りを気持ち良く眠り、また健康に過ごすために寝具選びは重要で、少々高くても買う価値はあると思います。

まず掛け布団の種類を把握しておきたいと思います。掛け布団は素材別で羽毛、羊毛、綿、ポリエステルなどがあります。

  • 羽毛:羽毛の特徴は、保温性や吸湿性・放湿性に優れており、ムレにくい点です。体にフィットして暖かいし、軽いので身体を圧迫させません。価格幅が広く種類も多いので選び方の難しい布団です。
  • 羊毛:羊毛の特徴は、繊維同士が絡み合い、空気の層を作る点です。そのため保温性・吸湿性・放湿性に非常に優れています。陰干しが必須で、手入れが難しい素材でもあるため、必ず手入れの方法の確認が必要です。羽毛は軽すぎてなじめないので結構使ってる人も多いです。価格も羽毛布団に比べるとずっと手頃で、だいたい既製品で1万円位~です。
  • 木綿:木綿は弾力性があり、保温性に優れた素材です。吸湿性にも優れていますが、放湿性はあまりないため、適度に天日干しをする必要があります。中身がくたびれてしまっても、打ち直しができることがメリットです。ただ木綿掛布団は重いので体を圧迫して血流が悪くなる心配があり注意が必要です。
  • 化繊化学繊維であるポリエステルは、ダニが付きにくいというメリットがあります。繊維が太いので弾力があり、中身もつぶれにくい素材です。放湿性があまりないので、カビが生えないように、こまめに天日干しをする必要があります。化繊だけのものだと汗を吸わない素材なので、身体の熱が布団にこもり非常にムレ感を感じます。寝床内がムレると寝返りも多くなり目が覚めたり快眠ができません。でも見た目はふっくら暖かそうで、低価格で大量販売されています。

掛け布団の暖かさで見ると羽毛が一番暖かく、以下羊毛、木綿、化繊になります。また重すぎる掛け布団は体に負担がかかり、寝返りもうちづらくなるので、軽さの面からやはり羽毛にしようと思います。しかし羽毛布団選びは難しいのでよく検討したいと思います。



 

掛け布団の羽毛布団

羽毛布団は大きく分けてダウン(羽毛)、キルト(縫製)、側生地の3つの要素からできています。羽毛布団はこの3つの要素のバランスが高水準でまとまっているものほど、良い羽毛布団であると言えます。羽毛素材にはダウンとフェザーがあり、ダウンは水鳥の胸のあたりから採れる毛で、フェザーは水鳥の翼部分の羽根です。ダウンが50%以上、フェザーが50%以下の布団が羽毛布団です。羽毛の価格の違いは主に産地やダウン比率、ダウンボールの大きさなどで決まります。比較的良質と言われる産地は北欧や東欧(シベリアやヨーロッパ方面)です。厳寒の地で育った鳥の羽毛ほど暖かさがあると言われます。ダウン比率についてですが多くはダウン93%・90%・85%のものです。ダウン比率が下がるほど、フェザー(鳥の羽の部分)が多く、ダウン50%未満のものは羽毛布団ではなくて羽根布団と呼びます。羽毛には主にダック、グース、マザーグースの3種類があり、それぞれ価格やメリットが異なります。ダックはアヒル、グースはガチョウです。ダックは羽毛の中でも一番価格が安く、温かさを生むダウン率が高くなりやすい。グースはダックよりも羽毛が大きいからグースダウンの方が暖かく、軽くてもボリュームがあります。グースは羽毛独特の臭いが少なめです。ダックは雑食性で何でも食べるのに対し、グースは草食性の傾向が強い水鳥です。植物類を主とした食料で育ったグースはダックに比べて羽毛特有の獣毛臭が薄くなるからです。またグースは良い状態が長続きしやすい特徴があります。ダックは子羽枝が先端に集中していて劣化しやすく、グースは満遍なく分布し劣化しにくい。劣化した羽毛はクリーニングなどをしても元のふっくらとした状態には戻りにくくなります。マザーグースはグースよりもダウンが大きく、軽くて暖かい素材で2つに比べて高価になります。

羽毛布団の羽毛だけが良くても、側生地やキルトが悪ければ羽毛布団の暖かさが100%発揮されるとは言えません。つまりよい羽毛にこそ、よい側生地、よいキルトを使うことが必要不可欠であると言えます。また長く使われた際にダウンがつぶれて寿命となるよりも、側生地が破れたり縫製の粗雑さなどから羽毛が飛び出して寿命となるケースの方が多いのです。まず羽毛布団の側生地は羽毛自体の柔らかさやかさ高を生かすために、薄手でソフトな生地が望ましいとされています。側生地にはポリエステルと綿があります。合成繊維は丈夫なため細くしやすく軽量で安価です。吸湿性が低いためムレやすく、生地にするとカサカサとした音がしてしまう欠点があります。洗濯できる羽毛布団に使われることもあるぐらい丈夫です。綿は吸湿性、放湿性、透湿性があり、さらっとしていて年中快適に使える利点があります。近年ではやや高価になってきており、原料の産地や品種、番手によって品質には差があります。同じ綿でも違いは使う糸の太さと密度です。手頃なものほど糸が太く、よって厚めな側生地でガサガサ気になる音がしたりします。価格の高い側生地ほど細い糸を密度多く使っており、やわらかくしなやかで体にフィットします。また側生地全体の重さも軽くなります。良い側生地ほどやわらかくて体にフィットして隙間をつくらないので暖かさもUPしますし、耐久性(寿命)も向上します。

キルト(縫製)は寝た時にどの程度フィットするか、また暖かい空気をどれ位含むことが出来るかに繋がる要素です。羽毛のよさを生かすのも殺すのも、キルトがなければ成り立ちません。特にキルトによる暖かさは目に見張るほどの違いがあるといえます。

  • 平キルト:マスごとに上下で縫い合わされたキルト。主に肌掛け布団などの夏用布団に使われています。冬用の羽毛布団に使われた場合、暖かい空気が逃げるので、寒く感じてしまいます。
  • 立体キルト:マスごとに間仕切りの布が使われており、内部でマチが形成されています。羽毛を入れる為の穴が間仕切り布にあり、羽毛が偏りやすい、マチを高くできないなどの欠点があります。暖かい地域はこれでも十分です。
  • ツインキルト(二重キルト):キルトを上下に分割することで、羽毛の入っていない部分をなるべくなくしたキルト。重量とコストが増えてしまうのが難点。その暖かさは寒さの厳しい地域でも十分通用するレベルにまで達します。
  • デュエット(二枚合せ):その名前の通り、二枚組の羽毛布団。夏は肌掛け、春・秋は合掛け、冬は両方をスナップボタンなどで留めて使う羽毛布団のこと。オールシーズン使える便利さが一番のウリ。
  • 完全立体キルト:キルト同士を完全に区切ることで、キルト間の羽毛の移動が完全にないキルトのこと。長年使っても羽毛の偏りが起きないので、長年使い続けられる品質のものがほとんどです。メーカーにより、構造や手法は異なります。

掛け布団の羽毛布団まとめ

掛け布団の羽毛布団はダウン(羽毛)、キルト(縫製)、側生地の3つの要素のバランスが高水準なものが良い羽毛布団であると言えます。ダウンは北欧か東欧のグースでダウン比率のできるだけ高いもの、側生地はできるだけ細い糸で密度の多いもの、キルトは完全立体キルトです。

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