プライドが高い子供は基本、人の意見を聞きません。親の言うことならなおさらです。そして傷つくことを恐れ、なかなか行動を起こしません。自分の間違いを許せず、一点でも間違えると急にやる気をなくしてしまいます。完璧主義者が多いのが特徴です。そんなプライドの高い子供に行動を起こさせるにはどうしたらいいのでしょうか。命令口調はもっての他で、火に油を注ぐのと同じことになります。
プライドの高い子供の心理
プライドには良い面と悪い面があります。まず「誇り」は人間の尊厳上、持っていることがとても大切で必要なものだと思います。自分の価値を信じることにつながりますから、色々な場面で必要になって来ると思います。自分に誇りがなければ弱気になってしまい、行動できるものも行動できなくなってしまいます。逆に「強がり」は本当は自信がないのです。しかし自分の弱さをさらけ出す勇気がないのです。これは自立できているかどうかにもつながります。何でも勝ち負けを意識してしまい、勝たないといけないと考えてしまうのです。また劣等感を抱えていると、それを隠そうとしてしまいます。その結果、人を馬鹿にする態度をとったり、人の言う事を聞かないことによって自分は力があるんだと思い込もうとするわけです。しかし結局は偽りのものですから、劣等感が消えることはありません。
プライドの高い子供への接し方
プライドの高い子供に限らず、どんな子供に対しても一番大事なことは「愛情」だと思います。そして見返りを求めない愛情をもとにして子供を絶対的に信じることが必要だと思います。この子供を信じるということは何があろうとという絶対的なものでなければなりません。まずこれがないと親と子の信頼関係は築けません。劣等感が強い子供ならば信頼関係を結んだ上で、その劣等感を隠さなくてもいいような環境を作ることが大事です。弱みを持った自分でもさらけ出せる、そういった気持ちになるまで関係を築くこと。信じることは必ず子供に伝わります。信頼関係が築けたら、次にコーチング、ファシリテイティング技術を使うことが必要です。子供はプライドが高いわけですから、自分は偉いと思いたいんです。ならば、それを逆手にとってやる。単純に何かを教える(ティーチング)ではなく、質問によって相手に答えを出させる。提案型にして話を進めていく。そうすれば、答えは相手が出すわけですから、その答えは自分で納得できます。もし、その子供の考えがズレていた場合、そこを「いや、それは違うな、こうすべきやろ!」ではなくて「なるほどね、じゃあここができないけれど、それはどうしたらいいかな?」「それもいいな、でもそれだとこうなるけど(それをやった後の結果だけを示す)どう思う?」とあくまで自分で考えさせたり、その結末を提示することでまた考えさせる。そういったコーチング術を使うことで子供の態度は変わってきます。親の考えに従った(言う事を素直に聞いた)のではなく、(賢い自分が)自分で考えたとなるわけです。答えを与えるのではなくて、答えを考えさせる技術。それがコーチングです。この技術はいろいろな場面で使うことができます。そして、自立した大人に成長させるためには必要なことだと思います。どんな子供でもそうですが、まずはその心理状況を知ること。それを知ることで次に何をしたらいいのかが見えてきます。また今まで腹が立ってても、理由を把握することで余裕をもって見ることもできます。
プライドの高い子供まとめ
プライドが高い子供は基本、人の意見を聞きません。「誇り」は人間の尊厳上大切ですが、逆に「強がり」は本当は自信がないのです。見返りを求めない愛情をもとにして子供を絶対的に信じて、質問によって相手に答えを出させ、提案型にして話を進めていくことが必要です。
*この記事はいろいろな情報を検討し、あくまで主観で書いていますことをご了解願います。
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