大学受験を目指していれば、最低でも高校2年生の段階で理系か文系かは決めておいた方がいいと思います。どうやって決めるのかと言えば、やはり理系であれば数学や理科が得意。文系であれば国語や社会が得意ということがまずあると思います。加えてその子の特性などでどちらに向いているかなども考えて総合的に決めることになるかと思います。例えば感性か論理かと言った場合は、感性がいい子は文系、論理的に考える子は理系なのかなと思います。あるいは創造性か精密性か言った場合は、創造性がある子は文系、精密に進める子は理系かなと思います。しかし必ずしもこの区分けは絶対的なものではないので、最終的には総合的に判断すべきものではあると思います。
そして大学の理系・文系選びは簡単なようですが大事だと思います。もしここで間違った判断をしてしまうと大学でやる気が起こらなくて留年したり、ひどいときには中退してしまうことさえあります。家業を継ぐためにとか明確な責任がある場合は自分に合っていないとわかっても踏ん張ることもできるかもしれませんが、踏ん張る材料がない人の場合は悲惨です。ですから大学の理系・文系選びで間違いを起こさないことが絶対的に必要だと思います。そして高校2年生までに理系か文系が決まっていれば、高校3年生の4月から大学選びに着手できるわけです。
大学をどうやって決めるか
まず入りたい大学はいつ決めればいいでしょうか。とりあえず高校2年生のときに大学の理系か文系は決めたとします。大学に入るためには、入学試験を受けて合格する必要があります。入試は大学や学部・学科によって入試科目や試験問題が大きく異なります。合格するためには必要な入試科目を勉強し、志望する大学の学部・学科の問題傾向をよく研究しなければなりません。そう考えると、志望大学を決めるのは早いに越したことがないことがわかります。そして志望大学の中でも一番行きたい大学を早く決めることが大切です。大学は学部・学科によって学べる内容が細かく分かれています。入学後に「思っていた内容と違っていた」と感じても、他の学部や大学に転・編入することは簡単ではありません。ですから大学を選ぶ前に学部・学科を選びます。学部・学科を決めたら、次にそれがどこの大学にあるのかを調べます。同じ学部・学科名でも、大学ごとに特色があるため扱う内容は異なります。大学のホームページや入学案内などで、何が学べるのかを確認することが大切です。そしてその大学のキャンパスの場所や難易度、校風が自分に合っているかなどを調べ、本当に行きたい大学を決定します。
学部・学科を選ぶためには、大学にどのような学部・学科があるのかを知る必要があります。学部は次の3つの分野、人文科学系、社会科学系、自然科学系に大別することができます。人文科学は人間の「本性」や「特性」をひも解く学問分野です。具体的には文学や歴史、芸術、哲学など、過去に人間が生み出したものを読み解いて研究を進めます。言語学も人文科学に含まれるのが一般的です。社会科学は人の集団によってつくられた「システム」をテーマにした学問分野です。法学や政治学、経済学、商学、経営学などが代表的な研究対象となります。統計や社会調査によって検証を行い、研究に客観性を与えることが社会科学の特徴です。自然科学は自然の法則を探り、それを応用して人々の暮らしに役立てる学問分野です。工学や理学、生命科学を扱う分野、科学技術を航空宇宙のような領域に応用する分野、工学と経営、バリアフリー社会との連関を考える分野が存在します。さらには、医学や歯学、薬学など人間の身体や健康と連携する分野、スポーツと健康との関係を考える分野などもあります。近年、高度情報化社会への対応や国際的に活躍する人材の育成など、社会の変化にともなって従来の学問分野では対応しきれない領域が多く出てきました。そこで人文科学、社会科学、自然科学のいずれか一つに特定されない、いわゆる「学際」系の学部・学科が設けられました。学際系の学部・学科には、文系・理系の枠におさまらない文理横断型も数多く存在します。「この学部・学科は、この学問分野だ」とすぐには判断がつかない反面、さまざまな学問を一つの学部・学科で学ぶことができます。
そして大学の学部・学科を選ぶ基準は次の2つです。一つは夢がはっきりと見えて、将来のやってみたい仕事が決まった人は、その仕事に必要な学問を学べる学部・学科を選びます。夢は持っていてもまだ将来やりたい仕事がぼんやりしていたり、やりたいことを一つに絞りきれない人は興味ある学問が学べる学問・学科を選び、そこで学んだことを自分の将来の仕事につなげていくことです。この二つの基準から大学の学部・学科を選ぶことによって、夢の実現に近づき、目的を持って学び続けることができます。何よりも重要なことは他人任せにしたり、安易に流行に流されたりせず、自らの意志を持って主体的に決めることです。自分の考えを持たずに、親や高校の先生の意見だけで進路を決めてはいけません。大学は親や先生のために行くわけではありません。ただ主体的に決めると言っても、世の中にはまだまだ知らないことがたくさんあると思います。そのようなときにこそ、親や先生など周囲のアドバイスに十分に耳を傾け、できるだけ多くの情報を集めたうえで、主体的にかつ柔軟に判断することです。
大学の選び方のまとめ
大学受験を目指していれば、高校2年生の段階で理系か文系かは決めておいた方がいいと思います。大学を選ぶ前に学部・学科を選びます。そして志望大学の中でも一番行きたい大学を早く決めます。何よりも重要なことは自らの意志を持って主体的に決めることです。
*この記事はいろいろな情報を検討し、あくまで主観で書いていますことをご了解願います。
子供の進路で他の記事
- 高校生の子供が進路で悩んでいる時、親はどのようにサポートすべきか
- 進路で悩む高校生の子供に親ができる将来の夢を見つける情報取集とは
- 高校3年生が進路で大学を選ぶ前にまず夢を描いて具体化していこう!
- 高校3年生の進路で大学を考える時、入試の詳細を知ることから始まる
- 高校3年生の進路で大学のAO入試とはどういう試験なのか
- 高校3年生の進路で大学を決めるときに役に立つサイトはどれか?
- 高校3年生の進路で大学のAO入試スケジュールは一番早いので注意!
子育てで親の参考になる話、絶対知っておいた方がいい話が満載-目次