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コンサート用の双眼鏡はやっぱり必需品、持って行くと倍は楽しめます

最近近くの会館でコンサートをよく見るようになりました。しかしいつも席が後ろの方で取っているので、演奏者や歌手の顔がよく見えません。そこで双眼鏡を使ってみてはと思い、どんな双眼鏡を買えばいいか検討しました。コンサートではカメラや携帯電話の使用を禁止としてますが、双眼鏡は遠くのものを見る為だけの物ですので、持ち込みすることは認められているようです。双眼鏡を選ぶ際にはズーム機能や高倍率な物を選べばいいように思ってしまいますが、話はそう簡単ではないようです。双眼鏡の基本的なスペック・仕様をチェックして、利用シーンにマッチするかどうかを確認します。双眼鏡で重要な倍率・口径・視界・サイズなどを中心に、見極め方を知ることが必要です。



 

コンサート用の双眼鏡

コンサートにおすすめな双眼鏡のおおまかなスペックを紹介しますが、会場の規模や座る位置によっても数字が変わるので注意が必要です。ここではいつも行く1,000人収容の会館の後部座席で使用する双眼鏡を検討したいと思います。スペックの見方としては双眼鏡自体に刻印された〇×△AA°という記載から判断することができますので覚えておくと便利です。

  • 〇が倍率
  • △が対物レンズの有効径
  • AA°が実視界
  • 見掛け視界はAA°×〇
  • ひとみ径は△÷〇

双眼鏡の倍率は対象物との距離に応じて適したものを選びます。倍率とは双眼鏡を覗いた場合に対象物がどれくらい大きく見えるかの指標で、対象物までの距離÷倍率が見え方の目安です。双眼鏡の倍率が高いほど遠くのものが大きく見えます。たとえば50m先にあるものを5倍双眼鏡で見れば、10m地点から見ているような見え方です。ただし高倍率のデメリットとして視野が狭く暗くなるという点が挙げられます。手ぶれの影響を受けやすくなることにも注意が必要です。対象物が遠いからといってむやみに倍率を上げるのではなく、10倍程度を上限に6倍~8倍で選ぶのがおすすめのようです。

対物レンズの有効径は倍率とのバランスで明るさが変わり、明るい会場なのか暗い会場なのかによって使い分ける必要があります。コンサート会場は大変暗いことが多いです。明るくきれいに見たいと思ったら明るさの数値の高いものを選びます。明るさは基本倍率とレンズの口径で決まり、明るさ=レンズの口径の2乗÷倍率の2乗となります。つまり倍率が同じであれば対物レンズの有効径が大きい方が明るい双眼鏡ということになります。また同じ口径であれば倍率の低い双眼鏡の方が明るい双眼鏡ということにもなります。ただしレンズ材質やレンズコーティングなどによって見え方が変わります。ただ対物レンズの有効径が大きくなると双眼鏡自体も大きくなるので20~30ミリ台がおすすめのようです。双眼鏡には非常に多くの光学系が使用されており、レンズやプリズムの空間で光が反射して光量が失われます。この反射光が視野を暗く、像のコントラストを悪くします。双眼鏡ではこの反射量を少なくして、明るさ向上と鮮鋭な像を得ることを目的として、光学レンズ、プリズムにコーティングを施しています。種類としてはフルマルチコート、マルチコート、マゼンタコートなどがあります。

実視界は双眼鏡を動かさずに見ることができる範囲です。実視界が広いほど広範囲が見え、対象物が探しやすくなります。一般的に倍率が高くなるにしたがって実視界は狭くなります。例えば8倍の双眼鏡の場合は実視界が6.5°以上あるのがおすすめのようです。実視界は倍率によって変化するので他の倍率と比べることはできませんが、実視界と倍率をかけた(AA°×〇)見掛け視界は他の双眼鏡とも比較することができます。見掛け視界が広いということはそれだけ視野が広いということなので見やすい反面、解像度が悪くなります。広ければ広いほど良いわけではないですが、狭くても臨場感がなくなってしまいますので、コンサートで使う場合見掛け視界は40~60の物がおすすめのようです。

ひとみ径は対物レンズの有効径÷倍率で表されます。この数値が大きいと暗い場所でも明るく見えるようになります。ひとみ径を二乗したものが明るさになります。明るい会場ではひとみ径が2~3ミリで明るさが4~9ミリ、薄暗い会場ではひとみ径は3~5ミリで明るさは9~25の物がおすすめのようです。最短合焦距離はもっとも近付いてピントの合う距離のことです。これは美術館などで細かく見る場合には重要ですが、コンサートではそこまで気にされることはありません。最前列で使用する場合には一応確認しておいた方が良いでしょう。最前列からキャストまでの距離が3メートルであれば、最短合焦距離が3メートル以下の物を選びます。

コンサートではずっと覗くというよりは必要な時に覗くことが多いので、多少重くても性能を重視で300~600グラムほどを選ぶよいようです。またメガネを使用している場合はアイレリーフも気にかけることが必要です。アイレリーフが調節できないものだとメガネが使用できず肉眼で見ることになってしまいます。メガネを使用する際にはアイレリーフが10ミリ~15ミリほどがおすすめのようです。大人数のライブの場合には広角タイプの双眼鏡がおすすめのようです。広角タイプとは見掛け視界が65°以上の物です。双眼鏡には録画機能が付いた物がありますが、コンサートやライブの録画は禁止です。間違って持っていった場合でも没収されてしまいますので今回は録画機能付き双眼鏡は選ばないほうが無難です。野外のコンサートでは急に雨が降ってくることがあります。雨が降った場合は双眼鏡が使えないだけではなく、濡れて故障する恐れもあるのであらかじめ防水機能が付いたものにします。コンサートに最もおすすめなのは防振双眼鏡です。防振機能が付いた双眼鏡では高倍率でも手ぶれが少なく、好きなメンバーのダンスや表情を追いかけても防振ボタンさえ押してしまえば驚くほど安定して使うことができます。

最終的に購入した双眼鏡はニコンのアキュロンです。やはりメーカーとしてニコンの信頼性と双眼鏡入門機ということで決めました。防振機能が付いた双眼鏡は6万円以上するので手が出ませんでした。

コンサート用の双眼鏡まとめ

コンサート用の双眼鏡のスペックとしては倍率が6~8倍程度、有効径は20~30ミリ、実視界や見掛け視界もできるだけ広く、ひとみ径は3~5ミリで明るさは9~25のものがいいようです。最終的に購入した双眼鏡はメーカーとしての信頼からニコンの入門機のアキュロンです。

*この記事は作者の主観で書いています。内容についてはしかるべき情報の確認をしてください。

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