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映画「マイ・インターン」 ロバート・デ・ニーロ、アン・ハサウェイ主演、シニアのロマン!

先日DVDで「マイ・インターン」を見ました。往年の名優、タクシードライバーのロバート・デ・ニーロ主演の映画です。でも見てからロードショーも見たことを思い出しました。とっても面白かったです。アン・ハサウェイもとてもよかったです。

マイ・インターンの社会性

ファッション通販サイトを短期間で成功させた社長のジェールズ(アン・ハサウェイ)は公私ともに順調な毎日を送っていた。そんなときに、会社のシニア・インターン制度で70歳のベン(ロバート・デ・ニーロ)が入社してくる。ベンは昔そのオフィスにあった印刷会社に勤めていたが、妻を亡くし、町でふと目にした求人ビラで応募したのでした。



最近日本でも平均寿命が延び、定年も延長され、また年金の支給年齢もどんどん繰り上げられています。とても60歳で定年を迎え、それから20年以上生きていくためには、働かなくてはいけない現状です。しかし選択肢としては、給料が激減させられ、大した仕事も任せられない再雇用制度に応募するか、シルバーネットに登録するか程度の道しかありません。やる気のある人は一念発起して起業するという人もいますが、殆どの人は失敗します。せっかくの退職金をそれにつぎ込んで、後で生活に困窮することになります。シニア世代の選択肢としてはあまりにも少なく、また夢もありません。

この映画のようなシニア・インターン制度はおもしろいと思います。やはり定年後に同じ会社に居て、再雇用制度に応募するのは、周りの人達が自分を知っているわけで、その延長線上ではあまり変化が期待できません。夢がないのです。起業して成功するのが一番いいですが、勤め人のままでももう一度夢のある仕事がしたいものです。それが人間です。その意味では他の会社に行った方が新天地というやりがいもありますし、会社の方でも全く知らない人を雇うわけですから、その人にどのような能力があって、会社にどのように貢献できるかを最初から考えることになります。この刺激がお互いのためにとてもいいと思います。最近、人材紹介会社でもシニアも対象にした活動をしているところもありますが、社会全体がそのようなしくみを受け入れ、シニア世代がまだまだ夢のある仕事に挑戦できるようになればと思います。

マイ・インターンの面白さ

ベンが若者ばかりの会社の中で、最初は浮いた存在だったけれど、徐々に溶け込み、世代間ギャップもありながらも、それぞれの得意分野で助け合うさまがとても印象的に好感を持って見られました。そしてジュールズが公私ともに問題を抱えると、そんな彼女の相談相手になって助けることになります。どうしてもベンにとって上司である彼女にはいいように意見を言いがちですが、そこは誠実な人柄なのか、だめなものはだめと助言する。例えば夫の浮気について、もう元のさやには戻れないと。これは真理であり、大丈夫元に戻れるよなどと励ましがちですが、そこはきっぱり否定していました。

普通の映画であれば、ジェールズがその助言にそって一人で生きていく選択をするのでしょうが、そこが違いました。この映画は見事にこの真理を覆し、元のさやにおさまったのです。しかしこれが社長の器、ジェールズがベンの言う真理を飛び越える力を持っていたのではないかと思えます。映画ではありませんでしが、この決断にベンもほとほと感服したことでしょう。またそれを受け入れるベンもすごいと思います。見ている人は普通はこのエンディングだとそんなにうまくいくわけはない。この後いずれ二人は別れることになるであろうと思います。見た後の感想にそれがないのです。このまま二人はうまくやっていくだろうと思えるのです。その意味で浮気は元のさやには戻れないという真理が見事に否定され、人それぞれなんだと信じられる内容でした。

最後に、昔タクシードライバーで見たロバート・デ・ニーロの濃い演技から、この映画の淡い演技へのイメージチェンジは見事でした。またアン・ハサウェイの存在感もやはりよかったと思います。

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