テレビドラマの下町ロケット、僕らは奇跡でできている、大恋愛がいい

2018年秋のテレビドラマが始まりました。今回は結構いい番組がそろっているような気がします。ベスト３を挙げたいのですが、選ぶのが少し難しいです。まずＴＢＳ系の日曜劇場で放送されている「下町ロケット」、フジテレビ系列の火曜21時枠で放送の「僕らは奇跡でできている」、そして最後がＴＢＳ系の金曜ドラマで放送の「大恋愛～僕を忘れる君と」です。いい作品が多いのですが、内容が現実離れしてしまうと、どうしてもリアル感がなくなるので興味が薄れます。選ぶのはどうしてもリアル感のあるドラマになります。

テレビドラマ｜下町ロケット

池井戸潤の下町ロケットシリーズの第３作品目の「下町ロケット ゴースト」を原作にしたテレビドラマ化です。佃航平（阿部寛）が社長を務める佃製作所がロケットエンジンのバルブシステムから今度はトランスミッションメーカーになる目標を掲げて進みます。やはりビジネスのサクセスストーリーは痛快です。自分ではできないようなことを主人公達が成し遂げていく、その姿に魅力を感じずにはいられません。いろいろな難関が立ちはだかりますが、それを一つずつ乗り越えていくところが面白いのです。演じる阿部寛の「結婚できない男」や映画「テルマエ・ロマエ」などでも同じですが、真剣に取り組む姿勢と抜けたキャラの絶妙なバランスがとてもいいです。また人気絶頂の俳優の竹内涼真が若手技師役で、女優の土屋太鳳が娘役で輝きを放っています。意外にイッテＱでお馴染みのイモトアヤコが才能ある技師役でいい味を出しています。そんな社長と若手を経験豊富な脇役陣を固めているという感じです。二番煎じですが確実に面白いです。

テレビドラマ｜僕らは奇跡でできている

大学で動物行動学を教える講師の相河一輝（高橋一生）が主人公です。動物が好きで、動物のことになると他のことが目に入らなくなる困った性格です。講義も自分のやりたいようにやって、大学からお叱りを受けることもしばしばです。そんな性格の彼に周りはいつも唖然とさせられたりしています。逆に周りを気にせずに自分の思うがままに生きています。見ているとそんな主人公の生き方がうらやましかったり、自分にはできないと思えてしまいます。そんな主人公が第２話で、「きらいだった自分と仲良しになったから大丈夫」と言うところがありました。この言葉は昔は自分を肯定できなかったけれど、今は肯定しているという人間として一番重要な自分への自信があるからでしょう。相手役の歯科医師水本育美（榮倉奈々）は真逆の性格。この二人のやりとりがとてもコミカルで面白いです。しかしいつも彼女が初めは怒っているのですが、最後は彼を見つめながら納得しているような感じがとてもいいです。いずれはこの二人の関係がどう展開するか楽しみです。そして更にドラマをコミカルにする教授や同僚、特にアンジャッシュの児嶋は笑わせます。家では彼のことをいろいろ詮索する家政婦などふんだんに笑いの要素が散りばめられています。

テレビドラマ｜大恋愛～僕を忘れる君と

女医の北澤尚（戸田恵梨香）は同じ医師との婚約も決まり、新居まで準備する段階でした。しかし引っ越しのときに知り合った業者の元小説家である間宮真司（ムロツヨシ）と恋に落ちます。新しい恋人を選んで婚約を破棄し、さあこれからというときに若年性アルツハイマーだとわかります。ストーリーはどのように終わりを迎えるのでしょうか？これがハッピーエンドになるとは思えません。おそらくは悲しい結末になると思います。最後まで苦難を乗り越えながら、二人が愛し合う物語なんだと思います。現実にもニュースなどで決して珍しい話ではなくなっているようです。病気になった本人は不幸で何とも悲しいことですが、相手が今後どのように乗り越えていくかが問題であると思います。まず現実を受け止めることが第一です。現実を受け止めるということは、相手の病気をよく知って、医師やカウンセラーからも自分がどのようにすべきかを知識として理解することです。ただかわいそうだからいっしょに居てあげようとかの感情レベルでは乗り越えられません。いい方は悪いかもしれませんが、いわゆる接し方のテクニックも必要なのです。それで初めて自分が冷静に立ち振る舞えるようになり、それが相手のためにも一番いいのです。このドラマがここまでの展開はなくて、おそらく感情だけの展開になるとは思いますが。

テレビドラマまとめ

2018年秋のテレビドラマのベスト３を選びました。ビジネスの痛快なサクセスストーリーを描いた「下町ロケット」。主人公の人間として重要な自分への自信が感じられる「僕らは奇跡でできている」。不治の病の相手がどう乗り越えていくか、「大恋愛～僕を忘れる君と」。