大学受験の期間が残り少ないときに、英語の勉強計画をどうするかを検討していきたいと思います。大学受験までの残り期間を3分割して、序盤・中盤・終盤と分けて勉強計画をたてます。まず序盤では「毎日、必ずできること」をリストアップします。序盤で「あれもこれも」と欲張りすぎると、それが実行できない場合に潜在意識に「英語はできない‥」と、マイナスの暗示がかかってしまいます。計画の立て方としては「絶対毎日できること」 + 「時間があればできること」というように2種類に分けたうえで勉強を進めます。これは英語に限らず、他の教科でも同じです。
大学受験の英語の勉強計画
序盤では英語の基礎的な単語帳1冊及び熟語帳1冊をマスターします。毎日やっていくことが大切です。しかし最近は英単語・熟語のアプリも出ているので最も評判のいいmikanを使って、基本の英単語・熟語を覚えます。スマホであれば場所にかかわらず通学や暇な時間にもやれることがいいところです。更に有料のmikan proにしていろいろな機能を駆使して覚えていきます。このmikan pro学習は大学入試まで続けて、どんどん単語・熟語を増やしていくことが大切です。そして今後の英語の勉強で出てきた知らない単語や熟語はmikanのmy単語帳機能を使いながらその都度覚えていきます。
次に英文法の勉強では東進の英文法レベル別問題集を使います。この問題集は中学復習のレベル①超基礎編から、レベル②基礎編、レベル③標準編、レベル④中級編、レベル⑤上級編、レベル⑥難関編まで6段階になっています。自分に合ったレベルから始めてセンターや中堅私大程度であればレベル④までで十分です。英文法の勉強1冊ずつを完璧にすることが重要です。「完璧」というのはその一問を勉強することを通して、ただその文法問題が解けるだけではいけません。問題の答えがなぜそれになるのかをスラスラと解説できること。英文中の単語や熟語を覚えること。英文を全て正しく訳せること。日本語から英語にも、英語から日本語にも訳せることなど、様々な力を鍛えられるように、徹底的反復練習することです。重要なことはどんな教材であっても完璧に身につくまで反復練習することなのです。
英語の序盤で必ず毎日するといい習慣があります。それは音読です。音読を毎日30分でも続けるととんでもないことになります。英語を読むスピードが段違いに速くなるのです。ほとんどの受験生は英語を速く読めませんから、速読力で圧倒することができます。平均的な高校生は1分間にせいぜい英語を50~70語ぐらいしか読めません。速く読める受験生は1分間に英語を120~150語も読めます。これぐらいで読めるようになると、センター試験はもちろんのこと、早稲田・慶応・上智の超長文問題でも時間内に解ききることができます。初めはゆっくりでも詰まってもいいので、CDを聴きながら英文を声に出して読む練習を続けて英語に慣れていきます。きちんとCDを聴きながら勉強していれば、それだけでリスニングの対策にもなるので一石二鳥です。英語音読の勉強では東進の英語長文レベル別問題集を使います。この問題集は中学復習のレベル①超基礎編からレベル②基礎編、レベル③標準編、レベル④中級編、レベル⑤上級編、レベル⑥難関編まで6段階になっています。自分に合ったレベルから始めてセンターや中堅私大程度であればレベル④までで十分です。英語長文も英文法と同じく1冊ずつを完璧にすることが重要です。問題の答えがなぜそれにになるのかをスラスラと解説できること。英文中の単語や熟語を覚えること。英文を全て正しく訳せることなど様々な力を鍛えられるように、徹底的反復練習しながら音読することです。
中盤からは英作文などの分野ごとの勉強を序盤の勉強の維持と平行で進めていきます。逆転合格するために必要な勉強法とは一冊の教材を完璧にすることです。ですから中盤以降も序盤の参考書の維持を続けながら、新しく完璧な教材を増やしていくように勉強します。英熟語、英語構文、英作文を同時にトレーニングできる方法、それが英作文です。特にセンター英語9割以上を目指すなら、英作文で全問正解が必要です。徹底的に反復練習して完璧な状態を作ります。中3レベルの英文をスラスラとかけるだけで十分対応可能なのが英作文です。しかしそのレベルの英作文を完璧にかける受験生は案外少ないのです。英作文を書くといっても1からすべて自分で作れるようになる必要はありません。今までに自分が何十回も口にし、何十回も目にし、何十回も書いてきた英文(の型)をそのまま借用して書ければいいのです。そのため英作文は別名「英借文」と言われることもあります。英作文においても中級から上級に進んでいくにしたがい、英語構文の知識が必須となることは知っておく必要があります。難関大学になればなるほど英語に直訳できないような表現がたくさん出てきます。それをいかに和文和訳する(英語にしやすい日本語に読みかえる)かがカギになります。英作文は「英借文」です。自分の知っている英文に似た形に変えて表現することに力を入れます。
英語構文を正しく理解できているのかが一番ハッキリあらわれるのが下線部和訳です。最難関をめざすなら英語構文をマスターすることが必須条件となります。英語構文の勉強の目的は文法用語を自由自在に使いこなせるようにすることです。長文問題を解くためにはあなたの全ての英語力を活用する必要があります。英単語はたくさん覚えているが英文法は苦手、そんな受験生は長文読解を得意にすることはできません。1つ1つの力が掛け算になっているのです。英語長文の問題練習の目安は「100題解くこと」です。たとえば『英語長文レベル別問題集①~⑥』を全て解いたならば約70題です。残りの30題は終盤で過去問を使って問題数を稼げます。
終盤の英語では序盤〜中盤の勉強を維持しながら過去問を解いていきます。序盤中盤でやった教材の維持は決して疎かにしないように注意します。終盤では主に過去問演習と今まで完璧にしてきた教材の復習を繰り返すことになります。過去問と自分の教材を見比べて完璧にできてなかった部分はないのか、過去問で出来なかった問題は教材に載っていなかったのかと調べていきます。これまで勉強してきたのに過去問でできなかった場合はとことん復習が必要です。今まで勉強してきた教材になかった場合は新しくその問題を完璧にします。決して解き散らかしてはいけません。復習していくなかで弱点を明確化して、今まで完璧にしてきた参考書で勉強しなおすということを繰り返します。なんどもなんども過去問を解いては完璧にした教材に戻ってくるということを繰り返すことでどんどん自分の弱点が減っていき、これまで勉強してきた教材の完成度が本当の意味で100%に近づいていきます。センター試験の過去問の研究をしていくうちに自分の苦手とする分野が出てきた場合にはその分野中心の新しい参考書をプラスで勉強します。発音問題や会話文問題などには頻繁に出題される知識や出題パターンなどがあります。その知識に触れる機会が少なくて失点しやすい場合には新しい一冊を選んで勉強し知識を補填します。序盤、中盤でいままで完璧にしてきた教材の中に抜け漏れていた部分が失点につながっているということも非常によくあります。その場合は今までの教材をちゃんと復習してから次の過去問を解くようにします。必ず序盤~中盤の教材と過去問を照らし合わせながら過去問演習をするようにします。
大学受験の英語の勉強計画まとめ
英語の勉強計画です。序盤では英語の基礎的な単語・熟語をmikanアプリで、英文法では東進の英文法レベル別問題集、英語音読では東進の英語長文レベル別問題集。中盤からは英作文・英語構文・英語長文読解、終盤は過去問を序盤〜中盤の勉強の維持と平行で進めます。
*この記事はいろいろな情報を検討し、あくまで主観で書いていますことをご了解願います。
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