ログハウスの原点、ハンドカットはダイナミックな迫力あふれる家だ!

家づくりはいろいろなことを決めないといけません。建築士が全て得意なわけではありません。お任せになっていると、後でこうすればよかったと後悔することにもなりかねません。決定は自分でするしかありませんが、一生に一度のことで失敗は許されません。私が数年かけて検討した事項をまとめてみました。どんなログハウスがいいか。これは好みやコストで決まるような気がしますが、いろいろ検討していくと自動的に絞られてしまいます。

ログハウスの種類

まずログハウスの種類は、まず丸太を横に寝かせて積み上げてつくるハンドカットログハウスが原点です。丸太小屋そのものですが、ダイナミックな迫力あふれる住まいです。日本での建築数は年間20~30棟だそうです。



機械で均一に加工した角材を横に寝かせて積み上げてつくるのがマシンカットログハウスです。居住性が高くデザインが多彩です。住宅地に建てられるものが多く、現在ログハウスの主流になっています。

柱や梁を構造体とした軸組み構法で、材料に丸太を用いたのがポスト&ビームです。間取りの自由度が高く、個性的な住まいを演出することができます。丸太の迫力を味わえ、一般住宅のように暮らせる空間をつくることができます。

ログハウスハンドカットを選ぶ理由

消去法で話をします。まずポスト&ビームですが、一般住宅と同じ軸組み構法でログハウスの耐震性がありません。従ってこれはないです。

次に好みから言うと何といってもダイナミックなハンドカットです。昔の丸太小屋は言うまでもなくハンドカットでした。またもしマシンカットを建てたらおそらくハンドカットを立ててみたくなるじゃないか。それなら最初からハンドカットにしようとなるわけです。コスト的には製材し組み立ても楽なマシンカットの方が安いからと初めからあきらめてしまう場合もあります。でもコスト的に大きく違うかと言うと、そんなに違わない。ハンドカットの方が高いことは間違いないですが、その差でハンドカットのよさをあきらめるほどの差ではありません。

そのような大枠でのハンドカットの優位性に加えて、自然住宅へのこだわりからの決定打があります。マシンカットは製材して角材にしますが、強度を高めるために一本ものではなく、接着剤で合わせて作る2本ものが主流です。そのため自然住宅で一番怖い接着剤が使われているわけです。これはシックハウス的にもうダメです。ハンドカットしかないなとなるわけです。1本ものもなくはないですが、1本で使うなら製材しなくても丸太のままでいいじゃんとなります。

また乾燥方法の問題もあります。木材乾燥には天然乾燥と人工乾燥があります。天然乾燥は平地に木を並べ、日光と風通しで自然に乾燥させる。木本来の色艶がもっともよく出る。1~2年の時間と多額の費用を要します。人工乾燥は釜に木材を入れ、機械で乾燥させる。1~2週間の時間がかかります。色艶も悪く、強度が落ちます。国内で製材する角材は殆ど人工乾燥で、天然乾燥のものは輸入しないと手に入れにくいのが実情です。でも丸太は基本的に天然乾燥です。このことは家づくりの上で大変重要なポイントだと思っています。せっかく作る家なのですから少しでも丈夫に作りたいものです。そんなことで検討していくと自然にハンドカットにたどり着いたわけです。別に迷う必要はありませんでした。

ログハウスのまとめ

ログハウスの原点はダイナミックで迫力あるハンドカットだと思います。またポスト&ビームは耐震性で、マシンカットはシックハウス及び木材乾燥方法の問題で劣ることを考えれば、ハンドカットを選択するしかありません。

参考:ログハウスマガジン

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