給湯器を選ぶ前に太陽熱温水器の検討をしよう!単独か給湯器接続か?

浴室やキッチンにお湯を供給する給湯器をどうするか決めないといけません。しかしその前に太陽熱温水器をどうするか決めないといけません。太陽熱温水器は昔結構はやりました。今も古いお宅で屋根の上に載せておられる家もたまに見ます。最近は太陽光発電が注目を集めていて、太陽光温水器の選択はあまりないようです。しかし太陽光発電は太陽の光を20%程度しか活用できないのに比べ、太陽熱温水器は50%活用できます。性能自体は高く、ほぼ完成された技術です。エコ意識の高い人を中心に支持されているようです。安価な機種は利便性が悪く、高性能で高価な機種は手が出ません。もう少し市場ニーズにマッチした製品が出てくれば、環境意識の高まりから普及するとは思います。

太陽熱温水器の集熱器

太陽熱温水器の集熱器には2種類あります。普及しているのは平板状で、黒く塗装したステンレスなどの金属を強化ガラスで覆った構造です。温めた水が外気温で冷めてしまわないように断熱構造が用いられていますが、冬場はどうしてもパワーが落ちてしまいます。もう一つ新しい集熱方法は真空管式のものが注目されています。二層のガラスの間に真空層をもうけ管で熱を集め逃がさないため、冬でもパワーがあまり落ちないとされています。平板状と真空管の性能の差は、真空管式の方が平板式より35%程度効率がよいとのことです。



次に太陽熱温水器の集熱器のパネルの大きさです。パネルが大きければそれだけたくさんの温水がつくれます。しかしつくりすぎはロスです。目安は給湯だけの場合は平板3㎡、真空管2㎡、家全体のお湯を使う場合は平板6㎡、真空管4㎡です。タンクの容量については、基本的にはパネルに対して温める水の量(=タンクの容量)が少ないほど高い温度のお湯を沸かすことができます。パネル面積とタンク容量の決め方としては、温水ができやすく、使用量の一番少ない夏で設定するといいかと思います。そうすれば最低限の設備投資額となり、温水のロスがなく、不足分はガス給湯器で賄えばいいと思います。いずれにしてもにメーカーや工事屋さんとよく相談することも必要です。

太陽熱温水器の集熱器のパネルの設置角度と方角です。基本的には今はやりの太陽光発電と同じで、35度程度の傾斜で真南です。しかし冬場に多く温水を使うことを考えると、40~45度程度の傾斜でもいいかもしれません。方角も真南が無理なら、多少西よりという手もあります。なぜかと言えば、温水を夜に使用することを考えれば、保温時間が短くなる西の方がということです。

太陽熱温水器の種類

太陽熱温水器で一番安価に導入できるのは、昔ながらのタンクと集熱器が一体となって、屋根に取り付けて高低差を利用して湯船に直接落とす自然落下式です。この方式だとコストはかなり安く、設置も含めて20万円程度で購入できるようです。また地上にタンクを設置するタイプもありますがかなり高額になり、普及はしていないようです。この方式だと湯船に専用の水栓をつける必要があり、手動で入れて止めて、ぬるければ給湯器の熱いお湯を入れ調節することになります。次に水道直結式で全自動の給湯器システムに組み込む方式です。家全体の給湯を行うボイラーに一度温水を集約させることになります。ということで自然落下式よりは水道直結式で給湯器システムに組み込んだ方がよさそうです。

太陽熱温水器のまとめ

給湯器を決める前に太陽熱温水器の検討が必要です。集熱器には平板状と真空管式があり、真空管式が35%程度効率がいいようです。種類としては昔からある自然落下式は安価ですが、専用水栓が必要で手動操作で面倒です。水道直結式で給湯器システムに組み込んだ方がよさそうです。

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