ガス給湯器の据置タイプの1穴式で24号まで決まりました。次に給湯器の種類、オートタイプかフルオートタイプか、そして最後にエコジョーズにするかしないかです。とりあえず太陽熱温水器との接続を考えずに検討します。接続する場合はあまり普及していないので、メーカーや工事屋と十分相談しないと決められないと思います。
ガス給湯器の種類
ガス給湯器の種類はおおまかに次の3種類です。
- 給湯専用器:キッチンやシャワーなど給湯ができる給湯専用タイプ
- ふろ給湯器:給湯+自動湯はりや追炊き機能を備えたタイプ
- 給湯暖房熱源機:給湯+自動湯はりや追炊き、温水暖房の機能を備えたタイプ
浴室や洗面脱衣室の暖房もガスにしたいので、給湯器に暖房機能まで備えた3番目の給湯暖房熱源機を選択します。
ガス給湯器のフルオートかオートか
ガス給湯器にはオートとフルオートがあります。基本的にオートでできることはフルオートで全てできます。まずオートでできることは次のようになります。
- 自動湯はり:風呂設定温度で、設定湯量まで自動湯はり
- 設定湯量でストップ
- 自動追炊き、自動保温:浴槽の湯温をチェックし、湯温が下がると自動追炊き
- 足し湯:足し湯スイッチを押すだけで一定量のお湯が足されます。
フルオートもオートも自動ボタン一つで設定した湯量までお湯をためてくれて、自動でお湯を止めたあと保温をしてくれるところまでは何も変わりません。違うところはお湯がたまった後だけです。何が違うのかというと、保温のための追炊きをかけるタイミングと、自動で足し湯をするかどうか、追炊き配管内の掃除をしてくれる配管クリーンという機能が付いているかの3点です。フルオートタイプにはオートタイプには無い水位センサーが付いています。この水位センサーが付いていることで何ができるのかというと、浴槽に人が入ったり出たりした時の浴槽内の水位の上下動を検知することが出来るのです。
まず追炊きをかけるタイミングの違いです。人の体の表面温度はお湯の温度よりも低いので、人が湯船に入るとお湯の温度がかなり下がってしまいます。フルオートの場合は人が湯船に入ったことを水位によって検知して、そこで自動追炊きをかける仕組みになっています。対してオートは浴槽への人の出入りを検知できないので、一定時間ごとに風呂桶の中のお湯を給湯器まで送って温度が低くなっていないかを確認して追炊きをかけます。この一定時間ごとに温度をみて追い焚きをかけるという動作はフルオートも行いますが、オートは水位検知がないのでこれのみです。オートは湯船に入った人がぬるいと感じたら、手動で追炊きボタンを押す必要があります。もちろんフルオートでも追炊きボタンを押せば追炊きできます。
次に自動で足し湯をするかどうかです。フルオートは水位センサーでお湯が減ったことを検知できるので、例えば湯船から洗面器などでお湯をくみ出したりした時には、自動でお湯を足して設定の水位まで増やしてくれます。オートは水位の減少を検知できないので、自動でお湯を増やすことはできません。お湯を増やしたい時は、リモコンの足し湯ボタンを押すことで、約20Lのお湯を自動で足して止めてくれます。もちろん、フルオートにも足し湯ボタンは付いています。
最後に追焚き配管クリーン機能があるかどうかです。フルオートタイプには配管クリーンもしくは自動配管洗浄とよばれる機能が付いています。これは浴槽のお湯を抜いた際に、自動で配管内に少量のお水(またはお湯)を流して配管内の汚れたお湯を洗い流してくれる機能です。フルオートを選ぶ人は、この機能に魅力を感じている人が多いようです。オートにはこの機能がありませんが、足し湯ボタンを押して少量のお湯を流すことで全く同じ効果を得ることが出来ます。ただ、オートで足し湯をしても、給湯器本体内の追い焚き側の熱交換器やポンプ内の配管にはお湯が流れないので、追焚き配管内すべてを綺麗にすることはできません。現在は、たし湯の場合でも追焚き配管内および追焚きポンプの中をお湯が通るので、自動配管洗浄と全く同じ効果を得ることが出来ます。というより、そもそもお湯はりの際も、すべてのお湯が追焚き配管内や追焚きポンプ内を通るため、常にキレイなお湯で配管を洗浄しているようなものなので、湯垢などはほとんどつきません。
以上がフルオートとオートの違いですが、工事屋さんなどはオートで十分という意見が多いようです。価格的には定価ベースで3~5万円の違いで、値引き後あれば実質1万円前後かと思います。初期費用がその程度の差額であれば、10年以上は使う給湯器は毎日のことで、少しでも便利な方がいいと思います。ですからフルオートを選択します。
ガス給湯器のエコジョーズ
ガス給湯器で省エネタイプのエコジョーズにするかどうかです。エコジョーズは少ないガスで効率よく沸かす省エネ性の高い給湯器です。従来の給湯器では捨てられていた排気熱を一時熱として再利用することで、約80%程度でだった従来の熱効率を95%まで高めています。初期費用が従来型に比べ数万円アップしますが、年間1万円ほどガス代が節約できるので元は取れます。従って問題なくエコジョーズの選択でいいかと思います。
ガス給湯器の選び方まとめ
ガス給湯器の選び方のステップで設置タイプと号数を決めた次に種類、フルオートかオートか、エコジョーズの順番で決めます。浴室を暖房したいので給湯暖房熱源機で、便利なフルオートをつけて、省エネタイプのエコジョーズにするいいと思います。
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