家づくりはいろいろなことを決めないといけません。建築士が全て得意なわけではありません。お任せになっていると、後でこうすればよかったと後悔することにもなりかねません。決定は自分でするしかありませんが、一生に一度のことで失敗は許されません。私が数年かけて検討した事項をまとめてみました。今回はリビングについてです。リビングは言うまでもなく家族団らんの場です。ここでおさえておきたい事項は何があるでしょうか。
リビングの間取りの位置
間取りを検討する時にリビングはどこにしますか。殆どの人が日当たりのよい南と答えるのではないでしょうか。家相ではリビングが凶になる方位は見当たりません。吉になる方位は南あるいは東になています。従ってリビングの方位は南→東→西→北の順番でしょうか。日を当てる方法はトップライトとかもありますので、どの方位になっても日が当たる工夫をすればと思います。注意して欲しいことは南の日が全く入らないのに、そこにリビングを配置している家がたくさんあるそうです。そのような重要なことを認識していない建築士がいるという事実を知っておく必要があります。
ここまでは常識の範囲内の話ですが、実際の生活を考えた時に続きがあります。「どこに座ってどこにテレビを置くのか?」のようにリビングの仕様まで考えないと、せっかくの南向きも無駄になりかねません。建築士は間取りの位置までは考えますが、どこに何を置くかまではあまり考えません。リビングのよく日があたる場所にソファーを置いて、ソファーの位置が決まればテレビはここというように具体的に決めておくことが大切です。更に通風を確保するために、窓は相対する位置に配置して、風が直線的に抜けるようにしておくことが必要です。
リビングの床
最近はダニを生息させないため、床材にフローリングを使うことが多くなってきました。合板の上に表面だけは木目が見えるように、加工しているものです。フローリングは冬に本当に冷たくなります。スリッパなしで立つとか、座布団なしで座るとことは殆どできません。また硬いために知らず知らずのうちに、足が疲れてしまいます。そのため床材は無垢の木がおすすめです。無垢の木は柔らかく、肌触りもとても気持ちがよいのです。保湿性や断熱性も優れています。暖かいというほどではありませんが、フローリングのような冷たさは感じません。
他に床材にはクッションフロアー、絨毯、畳などがありますが、化学物質が使用されているので、シックハウス的には避けたいです。また絨毯や畳はダニの棲み家になり、これもアレルギーを引き起こす可能性があります。このように見ていくと選択肢として無垢材しかないことがわかります。
リビングのまとめ
リビングは家族団らんの場です。基本的に日当たりのよい南向きに配置し、ソファーやテレビの配置までも検討して、日当たりが最大限活かされるようにしたいものです。また床材はやわらかく冷たくない無垢の木を使用して、気持ちの良い空間づくりをしましょう。
参考:成美堂出版 安らぐ家は「間取り」で決まる
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