家づくりはいろいろなことを決めないといけません。建築士が全て得意なわけではありません。お任せになっていると、後でこうすればよかったと後悔することにもなりかねません。決定は自分でするしかありませんが、一生に一度のことで失敗は許されません。私が数年かけて検討した事項をまとめてみました。今回は子供部屋についてです。子供部屋でこれだけはおさえておきたいポイントを書いてみました。これを参考にしていただければ、とりあえず子供部屋の失敗は少なくできると思います。
子供部屋の位置
家を建てようとする時、子供部屋の優先順位は何番目ぐらいですか。子は宝、一番大切なものと考えればおのずとその優先順位は決まります。子供部屋は間取りを決めようとした時に一番最初に位置を決める部屋です。これはどの親でもご納得いただける結論ではないでしょうか。
では子供部屋の位置は?自分の子供が健康に元気で育ってほしいと親は誰もが望みます。その望みにとって一番いい場所。やはり日が昇る東ではないでしょうか。家相から言ってもそれを裏付けるような結論になっています。家相的には女の子は南という話もなくはないですが、男女を問わず東でいいのではと思います。朝起きた時に朝日の入る部屋。家の中で最もいい場所です。そこを大切な子供のために用意するのです。
子供部屋の窓の位置
子供部屋で重要なこと。それは日が当たることと風通しをよくすることです。これが子供の精神および肉体の健全な発育に欠かせません。子供部屋を東に配置することによって、日があたることは確保されます。もう一つの風通しは当然窓が重要になってきます。前に窓の記事でも書いてあるのですが、単純に窓があればいいという問題ではなく、風通しをよくするために必ず相対して2つ設置する必要があります。風が直線的に部屋の中を流れるようにすることです。これで通風が確保されます。
子供部屋の勉強机の位置
子供部屋に必ずあるものと言えば、勉強机とベッドです。間取りを考える時、この2つの位置や向きも考慮に入れて決めることが後で失敗しないために重要です。なぜならこの2つの位置は窓やドアの位置にも影響を与えるからです。
では勉強机の位置は?ポイントは2つあります。一つ目は勉強机の向きです。勉強机は北向きに置くと、集中できます。南向きに置くとどうしても精神が散漫になります。この話はどんな情報を見てもこのように書いてあります。だから信じる信じないは別としてその通りにします。もう一つは同時に子供部屋の出入り口に向かうように勉強机を置くことです。それがどうしても難しいのであれば、せめて左右どちらかに出入り口があるようにするべきです。よく勉強机を壁につけて、背の方向に出入り口があるような置き方をしますが、これは絶対しない方がいいです。なぜなら子供が勉強中に後ろに出入り口があって、誰かが入ってくるようなシーンを考えてみてください。勉強中の子供にとって誰かが入ってくるところが見えないということは、とても不安な状態です。人はやはり背は無防備です。そのために落ち着きのない子供が育つと言われています。背の方向には壁や本棚など、後ろが気にならないようにするべきです。
子供部屋のベッドの位置
朝起きた時に朝日を一杯にあびる。これは子供だけでなく、人にとっても健康のために大事なことです。うつ病などの発症を抑えるともよく言われます。そんな大事な環境を子供のために作ってあげたいと思いませんか。だからベッドで枕がくる場所に朝日があたるようなベッドと窓の位置が必要です。
子供部屋のまとめ
子供部屋は家づくりで最も大事な部屋です。なぜならば家は家族のためにあり、その家族の宝である子供の環境を一番に考える。だから間取りはもちろん勉強机やベッドの位置まで配慮する。家づくりで親が子供がすこやかに育ってほしいと願いながら考えることはとても幸せなことだと思います。
参考:成美堂出版 安らぐ家は「間取り」で決まる
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