ペレットストーブは、木材100%原料の木質ペレットをダイレクトに燃やし効率的に暖をとるストーブです。本体にペレットを貯蔵するためのタンクが内蔵されており、電源を使用して少しずつペレットを燃焼室へ送り出します。排気はファンで強制的に屋外へ排出するため、煙突の立ち上げが薪ストーブと比べて容易で、コストも低い傾向にあります。リラックス効果が高い炎のゆらめきを眺めながら、リビングに安らぎを与えてくれます。エアコン感覚でスイッチのON/OFF、温度設定、送風量管理、タイマー設定等の利便性を持たせた新しい暖房器具です。本体には基盤が内蔵され様々なセンサーが働いており、着火不良や給排気不足などの異常が感知されると、エラーとなり運転を停止するなど、各メーカーが事故を未然に防ぐ措置をとっています。室内を循環する暖気と、燃焼用空気は別なので室内の空気を汚しません。着火時以外は煙もほとんど発生せず、燃焼後の灰も少ないためメンテナンスも非常に楽です。
ペレットストーブはカーボンニュートラル
主に植物から生まれた再生可能な有機性物質をバイオマス燃料といい、木質ペレットもこの一種です。燃焼時は二酸化炭素が発生しますが、光合成によって太陽エネルギーを蓄えた植物を使うので、成長過程で二酸化炭素を吸収し、ライフサイクルで見ると二酸化炭素の排出0になります。この考え方をカーボンニュートラルといいます。このため化学燃料に替わるクリーンなエネルギーとして注目されています。
ペレットストーブのメリット
- 薪ストーブに比べて、煙が着火時に少し出ますが、燃焼時は殆ど出ません。
- 着火が自動でできるものもあり、タイマーセットで起床時に部屋を前もって暖めておくことができます。
- 火力調整や燃料供給が簡単スムーズで、消火時間が早いので、出かける際の待ち時間が少なくてすみます。
- 木質パレットは価格が不安定な化石燃料と違い、価格が安定して、入手もしやすく、備蓄も可能です。
ペレットストーブのデメリット
- 電源が必要なタイプは停電時使用できません。作動音が気になることもあります。
- 薪ストーブほどではありませんが、灰などの掃除が必要です。
- 薪ストーブの迫力ある炎が好きな方にとっては、炎が大人しいです。
- 薪ストーブほどの暖房能力がありません。
ペレットストーブの暖房方式
暖房方式により暖め方が異なります。対流方式は送風ファンを搭載し、室内へ送風することで部屋を暖めます。本体が熱くなりにくいため、火傷やケガのリスクが低い傾向にあります。輻射方式は送風ファンを持たず外装に蓄熱して部屋を暖めます。蓄熱性が高いため、停止した後もしばらく室内への放熱が続きます。
ペレットストーブまとめ
ペレットストーブはカーボンニュートラルの木質ペレットをパネル操作で燃やして暖をとるストーブです。メリットは着火や消火が簡単で、煙は少なく、木質ペレットも入手しやすいです。デメリットは薪ストーブほどの暖房能力や炎の迫力にかけます。暖房方式は対流と輻射があります。
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