薪ストーブの生活で暖めたい広さ、暖気の流れ、設置場所を考えよう!

薪ストーブは工事費まで含めれば100万円以上の投資です。またその家が存続する長い間、いっしょに過ごしていくパートナーです。ですからどんな薪ストーブがその家に適切なのか、どの場所に設置するのが一番いいかなど慎重に検討する必要があります。設置を行う販売店や専門業者と、導入から将来的なフォローのことまで事前によく話し合っておくことが、設置後のトラブルをなくす近道です。そして安心して使える薪ストーブ生活をスタートしたいものです。

薪ストーブの暖めたい広さ

薪ストーブを選ぶ時にまずどのくらいの場所を暖めたいかを考えます。家中なのか、1階だけなのか、リビングだけなのかなどです。通常は薪ストーブに大きな暖房能力を期待しますから家中が多いかと思います。それでなければ薪ストーブを入れる意味がないし、それだけの能力があるはずだと思うからです。おそらくは初めは最大に考えておいて、実際の使い勝手で局所的に他の暖房を入れることになるかと思います。この暖房能力については、カタログのカロリー数値はあくまで参考で、販売店の方や実際に使っている方に聞くのが確実です。


薪ストーブの暖気の流れ

暖かい空気は上へと昇り、冷たい空気は下へ降りてきます。効率のよい暖房を行うには、いかに熱をうまく循環させるかがポイントになってきます。無駄なく暖気を循環させるために、設置場所や間取りを考慮したり、シーリングファンを有効に利用するなど、建築士や販売店とよく相談して決めていくことが必要です。

薪ストーブの輻射熱

薪ストーブで輻射式がおすすめという話はしましたが、せっかくの輻射熱をうまく利用してより暖かくしましょう。輻射熱は360度全てに放出されています。この熱を有効に利用するには部屋の間取りのどのポジションに薪ストーブを設置するかが重要です。大きく分けて3つのパターンが考えられます。

  • 部屋の中心に設置:輻射熱はストーブ本体から360度放射されます。周囲に遮る壁がないため、輻射熱を有効利用できる最も理想的な設置場所です。
  • 壁を背に設置:壁面に背を向けた場合、輻射の角度は180度となりますが、スペースの関係上、一番多い設置場所です。
  • コーナーに設置:輻射角度は90度のみとなります。居住空間が優先される書斎や寝室など、限られた暖房面積に設置する場合有効です。

薪ストーブの使いやすい位置

薪ストーブの配置はリビングに設置するのが一般的ですが、リビング、ダイニング、キッチンそれぞれの位置と薪ストーブが行き来しやすい環境が理想的です。生活の中での使いやすい動線や使用目的を考慮しましょう。

薪ストーブの生活まとめ

薪ストーブの暖めたい広さ、暖気の流れ、輻射熱を有効利用できて、使いやすい位置など生活への組み込み方はよく考えて決めよう。暖めたい広さにあった機種選定。暖気をうまく循環させる間取りや設備の検討。設置場所は輻射熱の放射とキッチンやダイニングとの位置関係も考慮する。

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