家づくりはいろいろなことを決めないといけません。建築士が全て得意なわけではありません。お任せになっていると、後でこうすればよかったと後悔することにもなりかねません。決定は自分でするしかありませんが、一生に一度のことで失敗は許されません。私が数年かけて検討した事項をまとめてみました。今回はダイニングについてです。ここでおさえておきたい事項は何があるでしょうか。
ダイニングテーブルの向き
キッチンのところで対面式がいいとお話ししました。ではダイニングテーブルの置き方をどうするか?よく見られるのが長方形のテーブルの短い方をキッチンの壁につける方法です。これはその方がキッチンでできた食事をテーブルに運ぶ動線が少なくて済む。またキッチンで仕事しながらテーブルに座っている家族を一様に見ることができるという理由だと思います。しかしキッチンの間取りは朝日のあたる東にというお話をしました。当然ダイニングも東ということになります。朝日を浴びながらの朝食ほど気持ちの良いものはありません。一日の活力がわいてきます。その朝日が入る窓はどこにありますか?キッチンの左右のどちらか、テーブルは片方の背側になるのではないでしょうか。そうすると朝日が背側になる方に座った人は朝日が見えません。これちょっと変じゃないですか?テーブルに座った全員が均等に朝日が見えるようにするには、テーブルを90度回転して、テーブルの長方形の短い辺が窓側にくるように、キッチンに対しては平行に置く感じでいいと思います。
照明の位置
ダインニングテーブルの照明ですが、これも結構重要で間取りの段階で決めとおかないと薄暗い場所で食事とかになりかねません。照明は当然、テーブルの真上に配置した方がいいので、テーブルの位置をしっかりと考えておかなければなりません。またその照明ですが、種類が「蛍光灯」と「白熱灯」があります。蛍光灯は電気代が安いという利点がありますが、目に優しくないという欠点があります。白熱灯は電気代が割高ですが、目に優しく精神が安らぐという性質があります。料理も蛍光灯より白熱灯の方がおいしく見えるということで、レストランでも必ず白熱灯が使われるそうです。家庭団らんの食事の時に気持ちよく食べられたら最高です。ぜひ白熱灯をおすすめします。
ダイニングのまとめ
ダイニングの間取りの位置はキッチンと同じく朝日のあたる東にしましょう。テーブルは座った人達が均等に朝日が見られるように、長方形の短い辺が窓側にくるように置きましょう。そのテーブルの位置も間取りの段階で決めて、白熱灯の照明がテーブルの真上に必ずくるようにしましょう。
参考:成美堂出版 安らぐ家は「間取り」で決まる
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