子育て

高校3年生の進路で大学のAO入試のエントリーシートを書くために①

高校3年生の進路で大学のAO・公募推薦入試のエントリーシート(出願書類)には基本の3点セット、自己推薦書(または志望理由書)・課題レポート・推薦書があります。自己推薦書は自分を大学に推薦する文書のことです。なぜその大学でその分野を学びたいと思ったか、なぜ自分がその大学で学ぶに値するのかをアピールする文書です。課題レポートとは大学側から与えられた課題について、自分なりに考え、行動し、出た結果を一つにまとめた文書のことです。ここでは課題について取り組む姿勢・考え方が見られます。推薦書は学校で直接指導を受けた先生が学問に対する態度を客観的にチェックして作成します。これらに必要なことは文章力と物事について深く考え抜く思考力です。



AO・公募推薦入試で自己推薦書などに書く自分の体験・志望の熱意などを伝える思考のプロセスを文章に表すことさえできれば乗り越えられるのが、この入試制度のすばらしいところです。試験官が見る大切なポイントは大学・学部を志望する本気度がエントリーシートに表れているかどうかということです。そしてその熱意が本物であるかを直に確認するために面接があるのです。つまりエントリーシートと面接とは表裏一体の関係にあって、評価ポイントは文章力、つまり思考力にあります。試験官は思考力を評価するために、エントリーシートでどんな思考のプロセスをたどる生徒なのかをチェックします。

AO入試の自己推薦書(志望理由書)の書き方

自己推薦書(志望理由書)のポイントは読み手にとって自分だけの物語を語っているかどうかという点にあります。自己推薦書といえども、自己推薦や自己アピールという言葉にこだわりすぎないことです。特技やすごさがなくても、自分自身を謙虚に捉えている自分そのものを自分で推薦すればいいのです。自己推薦書は学科志望理由と関係がないものと思いこんでいることが多いと思います。しかし自己推薦書では志望理由書みたいに自分がその学部・学科を志望する理由を書いても大丈夫なのです。志望理由書はもちろんのこと、自己推薦書も自己推薦内容と学科志望理由が一致しないまでも、重なりあった形で表現することが必要です。自己アピールするものがゼロの人はすべてその学科を志望する熱意ある自分を自分で推薦すればいいのです。ただ自分の良さややってきたことが学科志望理由内容と重なるに越したことはありません。

自己推薦書を書く前提として、大学の入試要項を先入観なく文面をそのまま把握しておくことが重要です。自己推薦書の記述内容の説明で、例えば「自己推薦書は志望動機、学力学業成績以外の卓越した能力、課外・社会活動の実績、特技など記述し、自己を推薦する内容であるもの」とあった場合に、まじめな人はここに挙げられたすべての項目を満たさないといけないと考えてしまいます。しかしよく見ると挙げられた4項目の最後に「など」とついています。ですから決して4項目すべてを書く必要はどこにもありません。あえて言えば、4項目の先頭に挙げられた志望動機が一番大事かなと思う程度です。志望動機などを記述し、自己を推薦する内容でれば問題はありません。大学への自己推薦書は実績や特技がなくても書けるものだということになるわけです。

自己推薦書や志望理由書を書く時には原因(経験・状況)と結果(考え・思い)の延長線上に自分の志望学科をもってくるように意識することです。志望学科に対する熱意ある自分を伝える文章構成は事実・経験を事実・経験から導き出した考え・思いにつなげ、志望学部・学科・専攻の特色・特徴に結びつけて組み立てることが必要です。自己推薦書も志望理由とリンクさせながら、志望に至る物語を語れば十分であって、特別に自分を位置付けて語る必要はありません。

文章構成で大事なことは時間の視点、つまりものが変化していく過程を実体として捉えるということです。言い換えると自分の時間の変化の過程そのものが自分であるという視点です。自己推薦書・志望理由書では過去から今、今から未来・将来にわたる変化する自分を伝えることが大切です。変化する自分をつづることが、志望理由書・自己推薦書そのものです。優秀な自己推薦書は過去から現在、そして将来という時間軸に沿って、しっかりと自分を書いています。自分が時間とともに成長して変わってゆき、それがその学科を志望することへつながったというはっきりした流れがあるのです。この書き方はけっこうオーソドックスなものであり、簡単にまねることができる方法です。そして文章構成は読み手を意識することが大切です。自分の物語に相手を引き込んでいく書き方が必要です。読み手は自分以外の人の自己推薦書・志望理由書もたくさん読むわけです。自分の物語を他の人の物語よりも興味をもって読んでもらうために、具体的な自分の体験と、その体験から生まれた抽象的な思いや考えをどんな順番で書くかが大切になってきます。時間軸にそって自分の成長を語る構成は読み手をひきつける書き方の一つと言えます。

AO入試の自己推薦書(志望理由書)の書き方まとめ

高校3年生の進路で大学のAO・公募推薦入試のエントリーシートの自己推薦書(または志望理由書)は自分がその学部・学科を志望する理由を書いても大丈夫なのです。自分が時間とともに成長して変わってゆき、それがその学科を志望することへつながった流れがあるのです。

*この記事はいろいろな情報を検討し、あくまで主観で書いていますことをご了解願います。

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