照明計画は配線のプランニングの段階からスタートしないといけません。間取りが決まった後の詳細設計の段階で具体化しておく必要があります。なぜならば照明器具の設置の方法がさまざまあるため、天井に付けるのと壁に付けるのとでは、配線の仕方が違うだけでなく、照明器具と連動するスイッチの位置にも影響を与えるからです。特にログハウス建築の場合は、ログの組付け前にログに配線用の穴を開けておかないといけないのでなおさらです。
照明計画の検討ポイント
照明計画で決めないといけない事項は次のようになります。
- どんな照明方法を採用するのか。
- 光源や明るさをどの程度にするか。
- どの位置にどのようなタイプの照明器具を取り付けるのか。
- 照明をコントロールするスイッチ類としてどんなタイプのものを選らび、どのように取り付けるか。
- 照明器具選びでは、空間構成はもちろん家具や内装などのインテリアとどうマッチさせるか。
- 器具の予算としてどのくらい見込むか。
部屋やホールの照明計画を進める場合、基本プランが固まった段階で、以上のような検討ポイントに対する答えをある程度用意しておく必要があります。
照明器具の種類と特徴
照明器具の大まかな種類と特徴を把握したいと思います。
- シャンデリア:装飾的な要素の強い照明器具で、チェーンやパイプで吊り下げるものと、天井に直付けするものの2タイプがあります。
- シーリングライト:天井に直付けする照明器具。天井と一体となるように薄くした形のものや、コンパクトなサイズのものが多い。
- ペンダント:コードやチェーンで天井から吊り下げる器具。全体照明用と部分照明用があって、セードの素材等も豊富にある。
- ブラケット:壁面に取り付ける補助的な照明器具。設置する場所が目立ちやすく、インテリアに合わせた選び方がポイント。
- ダウンライト:天井に埋め込んで下方を直接照らす器具。器具本体が表に出ないので、空間がすっきりまとまりやすい利点がある。
- フロアスタンド、テーブルスタンド:スタンドは移動ができ、コンセントから電源を取って使うことができるのが特徴。フロアスタンドはリビングや寝室の補助照明として使い、テーブルスタンドは、テーブルを中心に照らす部分照明として使われている。
- スポットライト:絵や置物などの対象物に直接光を当て、それを浮き上がらせるのに効果的な器具。埋め込み型と直付け型とがある。
照明のまとめ
照明計画は配線プランニングと同じタイミングで具体化する必要があります。検討するチェックポイントは照明方法、光源や明るさ、位置、照明器具、スイッチ、予算などです。そして照明器具の種類や特徴も抑えて、ホールや部屋ごとに早めに決めておくことが大切です。
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