コンセントは壁に取り付けることが原則です。ただし、収納家具などによって取り付けたコンセントが使えない、そんなことのないように家具配置を考慮しながら位置を決めることが大切です。また、コンセントで最も問題になるのは数と位置です。電化製品の数が多いキッチンでは、それだけコンセントの数も多くなりますが、リビングや寝室のような居室では部屋の広さに応じて増やしていくことが原則です。しかし住んでみるとコンセントが少ないと困ったりするので多めにして、でもあまり美観を損ねないように配置することが必要かと思います。ダイニングのコンセントについて検討したいと思います。
ダイニングテーブルの位置
ダイニングのコンセントの位置を決めるためには、ダイニングテーブルの位置が決まらないと決まりません。ダイニングテーブルはキッチンの近くで、リビングとの間になることが多いかと思います。そしてダイニングは朝日のあたる場所が一番いいと思います。朝日を浴びながらの朝食はとても気持ちがよく、一日の活力が湧き出てきます。そこでダイニングテーブルの置き方でよく見るのはキッチンに向かって垂直に置くパターンです。これは配膳がやりやすいなどの理由かと思います。しかしこの置き方には問題があります。ダイニングテーブルの一方の人が窓を背に座ることになり、朝日を背にしてしまいます。反対に窓に相対している人は窓からの朝日が見えて気持ちがいいと思います。しかしこれって少し不公平のような気がしませんか。やはり朝日をどこの席からも均等に見えるようにするべきかと思います。そうするとダイニングテーブルは窓に垂直にして、キッチンに対しては平行に置くといいと思います。キッチンを背にしている人が座る前に、キッチン台から配膳すれば、キッチンから遠い側のひとの配膳も距離が短いので楽です。配膳はみんなが座る前にみんなでやればお母さんも助かりますし、こういうところで家族が協力し合うのもとてもいいと思います。またダイニングでテレビとの位置関係をどうするかとか検討しますが、基本的にダイニングからはテレビは見ないことにすれば検討の必要はありません。やはり食事は家族そろって会話を楽しみながら食べたいものです。これでダイニングテーブルの位置や置き方が決まったので次にコンセントをどこに付けるかの検討です。
ダイニングのコンセント
ダイニングには少なくとも3つはコンセントをつけたいものです。まず一つ目はテーブルを置く真下の床にコンセントを取り付けます。ホットプレートなどを使用する時に非常に便利です。ポップアップ式の床用コンセントは、使う時だけ飛び出させて使い、使わない時はフタを閉めて床とフラットな状態にしておくことができます。ガス用コンセントも床に作ることができます。床出しにしておくと、ホースを部屋に這い回らせることなく、ガス器具をダイニングテーブルの真ん中で使うことができます。二つ目は近くの壁やキッチンとの仕切りに高さ1mくらいでつけます。ダイニングテーブルの上で携帯を充電したり、パソコンをやったりするときに重宝します。またダイニングに掃除機をかけるときにも差し込んで使いやすいです。そして三つめは近くの壁やキッチンとの仕切りの下の方につけます。チェストを置いて、その上に固定電話やファクスなども置く場合もあるかと思います。その時はモジュラーも含めて設置しておく必要があります。また寒い時のためにファンヒーターも使うかもしれません。インテリアとしてフロアースタンドを置くかもしれません。後は必要に応じて増やすことでいいかと思います。
ダイニングのコンセントまとめ
ダイニングのコンセントの位置は、まずダイニングテーブルの位置を決めないといけません。朝日があたる場所に、窓に垂直にしてみんなが均等に日が当たるようにします。コンセントはダイニングテーブルの真下、付近の壁の1mのところと下の方の2ヶ所につけます。
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