ペレットストーブの給排気方式FE式、FF式、CF式の選択は難しい

ペレットストーブでどうしても避けて通れない決断が必要な事項があります。それは機種で違う3種類の給排気方式でどれを選択するかです。このことを決めないと、メーカーや機種選びがスタートできません。それほど大事でペレットストーブの根幹にかかわる事項です。内容がかなり専門的であるため、販売店などに詳しく聞いて判断しないといけません。

ペレットストーブの給排気方式

  • FE式:燃焼室が半密閉タイプの自然給気・強制排気システムです。室内より燃焼用空気を取り込み、排気はファンを用いて強制的に屋外へ排出します。室内の暖かい空気を燃焼に使用するため、ペレットの着火に要する熱エネルギーが最小限にとどめられるため、燃焼効率も良いといわれています。海外製のペレットストーブはほとんどがこのタイプです。負圧対策のため、FF式のように給気を屋外から取り入れる施工をする場合もあります。
  • FF式:燃焼室が室内と完全に区切られる完全密閉タイプの強制給排気システムです。壁の貫通部分に給排気筒を設置し給気と排気を強制的に行います。屋外の冷えた空気を燃焼に使用するため、ペレットの着火に要する熱エネルギーが燃焼用空気を暖めるために多く必要とされる方式で、薪ストーブの外気導入と同じく負圧に左右されにくいため高気密住宅で好まれます。国産のペレットストーブで多いタイプです。
  • CF式:燃焼室が半密閉タイプの自然給排気システムです。薪ストーブと同様に、電源を使用せず煙突のドラフト(上昇気流)を利用して給排気を行います。室内の暖かい空気を燃焼に使用するため、ペレットの着火に要する熱エネルギーが最小限でとどめられるため、燃焼効率も良いといわれています。ドラフトをしっかり確保することが重要なため、煙突は最低4m以上、または屋根上まで立ち上げるのが基本となります。(GREENHOODのHPから抜粋)



ペレットストーブによる負圧

FE式ペレットストーブを設置すれば、室内から燃焼用空気を取り込むため気密性が低下し、どうしても負圧になることは事実のようです。換気扇などで排気を続けると、室内の気圧が下がり、屋外の方が気圧が高くなるので、隙間から空気が流入します。そんなことでFE式のペレットストーブは昨今の高気密住宅に設置できないと言う方もいるようです。しかしヨーロッパでは実際にFE式が普及しています。これは室内の負圧レベルと換気システムを把握して適切な設置を行っているからだそうです。ただログハウスの場合は正直隙間だらけで気密性を重要視しないので、あまり問題にはならないかもしれません。

ペレットストーブはFE式

ご存知の通りヨーロッパは環境に厳格です。ペレットをはじめとしてペレットストーブにも厳格な統一規格があるそうです。イタリアなどは世界一のペレットストーブ大国です。やはり品質の面から信頼できるのはヨーロッパ製のようです。デザインの特徴は縦長タイプで音が静かです。この音の問題は大きく、実際聞いてみると結構気になります。よいペレットストーブの条件はFE式であること。燃焼皿、燃焼室周りが鋳物で作られていること。内部構造がシンプルでメンテナンスしやすく、故障しないことだそうです。

国産のペレットストーブは海外を参考にして発展途上のようです。まだ統一規格もないので見よう見真似で製作しています。特徴として殆どFF式を採用していますが、本当に完全密閉が実現されているか疑わしいとの話もあります。これが原因で大事故になる可能性も否定できないそうです。またFF式は屋外の冷たい空気を使います。当然高温にするのに大容量のエネルギー(着火ヒーター)が必要で、着火時のトラブルが多く、近年はそれを回避するために手動での着火方式に変更した国産メーカーもあるそうです。

ただ煙や臭いが少ないと言っても出ないわけではありません。排気管の高さも人の背丈を少し上回る程度のものが多いようです。煙や臭いの近所迷惑をかけないためにも、たとえペレットストーブと言っても煙突それも断熱二重煙突を検討する余地もありかなと思います。その意味ではCF式も選択肢に入れて検討してもよいかと思います。

ペレットストーブ給排気方式のまとめ

ペレットストーブの給排気方式はFE式、FF式、CF式があります。販売店によく聞いて判断しましょう。ヨーロッパは歴史が古く、厳格な統一規格があり、国産に比較してより信頼性が高いと思います。ヨーロッパのFE式を主候補として、優秀な国産も検討に入れたらと思います。

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