電気配線計画を受電方法から立て、分電盤回路数や主幹容量を決める!

電気配線の照明やコンセントをつなぐコードは、壁の中や天井裏・床の下に配線されています。壁の中には柱や筋交い、あるいは断熱材が入っているため、家が完成した後に配線工事をするのは難しく、またできたとしても工事費は割高になります。家の完成後にはなるべく配線を直さなくて済むように、かなり慎重に計画する必要があります。ですから間取りを考えるときに家具の配置までも考え、それに合わせた照明・コンセントの電気配線計画をしましょう。

電気配線の受電方法

電気の受電方法で外線から各家庭に引き込むスタート時点でのポイントです。一般的に外壁で直接受電する方式が取られます。しかし敷地の端などに設けたポールで受電し、そこから地中を通して屋内に配線する方式もあります。外壁で受電するのに比べさまざまなメリットがあります。何と言っても電線が地中埋設のため、すっきりとした外観を構成することができます。電線以外にもCATV用ケーブルや電話線などもポールに接続できます。しかしスマートメーターの普及で検針員が敷地に入って来ることもなくなり、ポールや埋設工事で費用的には50万円近くかかるようです。予算的に余裕がある場合はいいのですが、このお金を家本体の充実に使った方がいいと思います。確かに外観がいいことに越したことはありませんが、優先順位からすると後ろかなという感じです。


電気配線の分電盤

外線から引き込まれた電線は、受電付近の電力量計を経て、住まいの中に入り、まず分電盤に接続されます。分電盤は家の中の各部屋へ電線が配線される別れ道の分岐点にあたるコントロールセンターといったものです。この分電盤は、各部屋やスペースにおいてどのように電気を使えるようにするかを決めるポイントでもあり、たいへん重要なものです。分電盤には次のような装置がついています。

  • 電流制限器(アンペアブレーカー):電力会社との契約で決められた容量以上の電気を使った場合に、遮断する装置です。
  • 漏電ブレーカー:電気の流れを止める安全装置で、異常に多くの電流が流れた場合に作動して安全性を高めている。
  • 分岐ブレーカー:回路ごとに設置され、全体の安全と回路ごとの安全を守るものです。

電気配線の分電盤回路数

電気配線の分電盤回路数の算定は、標準的な一般回路数(照明回路+コンセント回路)を算定し、それに家電製品の容量が大きい場合に設ける専用回路数を加算して算定します。尚、家電製品の高容量化やライフスタイルの多様化により、現在はもちろんのこと、将来を見据えた分岐回路数が必要です。一般回路数は床面積を基準にした表がありますが、具体的に間取りや部屋内部のイメージが出来上がった詳細設計時に具体的に設置場所を含めて決めることが確実です。特にログハウスなどはログ組付け前に電気配線にかかる穴などを先に開けておくことになりますので、詳細設計で決めないと手遅れになるので注意が必要です。同じく専用回路数も詳細設計で具体的に決めることが必要です。逆にそれができる程度に契約前に詳細設計ができていることが理想でしょう。それから契約すれば間違いが少ないでしょう。そこまでやっても何かしら問題は出てきますので、どれだけそれを少なくできるかだと思います。いずれにしても回路数には余裕を持たせておくことが必要だと思います。

電気配線の主幹容量

電気配線の分電盤の電流制御器で電力会社と結んだ容量契約(リミッター契約)までしか電気は使えないようになっています。家庭でどのくらい電気を使うかを決めないといけません。これを主幹容量と言って、家庭で使う電気の全ての容量ということになります。容量の決め方は「主幹容量=13.3×分岐数×需要率×0.5」といった公式で算定されます。需要率は一般的な家庭で0.3、やや使用量の多い家庭で0.4となり、後は前記の分岐回路数をどのくらいにするかによって決まってきます。

ということで分電盤と決めないといけないことがわかりましたが、具体的に電気関係の詳細をある程度決めないと、回路数は算定できません。電気関係の詳細について先に考えていきたいと思います。

電気配線のまとめ

電気配線計画で受電方法は外壁で直接受電する方式がいいと思います。分電盤は家の電気のコントロールセンターです。回路数は間取りや家具の配置まで含めた詳細設計で具体的に余裕を持って決めることが必要です。その結果、主幹容量も回路数をもとに決めることができます。

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